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役満狙って大チョンボ 安倍政権のイカサマに乗った黒川前検事長

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共同通信社

いつ頃かわからないけど、黒川さんと安倍さんで、かつてこんな会話があったんじゃないかな・・・。

安倍「黒川くん、いろいろありがとう」

黒川「総理、恐縮です」

安倍「キミが、まさに、いわゆる、ややこしい問題を、正しく扱ってくれるから、非常に助かってます」

黒川「いえ、私は正しいことが公正に行われる国家の為に、検事という職務を遂行しているだけであります」

安倍「正しいことが公正に行われる国家、まさに安倍政権の目指す理想の国家、『美しい国ニッポン』です。黒川くんのおかげでニッポンは着実に『美しい国』に向かっています。キミが関わったすばらしい仕事、いっしょに振り返ってみましょう」

・2015年 公職選挙法違反の小渕優子議員 → 不起訴
・2016年 建設会社から現金100万円を受け取っていた甘利明議員 → 不起訴
・2018年 加計学園から200万円を受け取っていた下村博文元文科大臣 →不起訴
・2018年 森友学園事件で公文書改ざんの佐川宣寿元国税庁長官&財務省 → 不起訴

安倍「すばらしいです。まさに、いわば、正しい判断としての不起訴がここにあるわけです。不起訴が4件、まさに四暗刻の役満です」

黒川「わたし、役満大好きです」

安倍「そこで黒川くんに相談ですが、これから先、『桜を見る会』での疑惑だとか、広島の河井克行元法相と河井案里議員の疑惑だとか、まだまだややこしい問題がまさにあるわけです。万がいち総理である私が起訴されるなどあるわけないのですが、ええ、まさに、いわば、万がいちそういうことが起こらないよう、黒川くんの、検察官としての、いわゆる、適切な、公正な、判断がされることを、望んでおります」

黒川「いたくお察しします」

安倍「そこでですね、キミは2020年2月で定年退官となるわけですが、それを、適切に延長して、そのあと、検事総長に昇格して頂き、これまでと同様、検察として公正な判断を継続して頂きたい、そういう提案をしたいのです」

黒川「しかし総理、現在の法律で検察官の定年延長は認められてませんが」

安倍「であれば、そこはスピード感を持って、法の解釈を変更すればいいわけです。そして、そのあとスピード感を持って、法を改正しましょう。そうすれば私も黒川くんもこの国では、まさに無敵、国士無双の役満となるわけです」

黒川「わたし、役満大好きです」

・・・アハハハハ、まあ、もしかしたらこんな会話があったかもしれないって話だよ。だけど黒川さんを無理やり定年延長させて検事総長に就かせようっていう、例のプランを作ったのは安倍さん側だろ。そうすりゃ自分達がグレーなことしても最後の最後は「不起訴」で安泰だろうって、安倍さん側が描いて、黒川さんに差し向けたプランだよな。

それを黒川さんは飲み込んだワケだ。でもね、真っ当な心ある検事なら、ここで自分から辞退するべきだった話だよ。やろうとしてることの不当さ、いびつさ、ご都合主義、検事長という高い役職に登り詰めた黒川さんは誰よりも理解できた話だよ。ああ、これはイカサマだなって。

だけど欲をかいたんだな。検事長で定年かと思ってたら、安倍さんのチカラで検事総長になれそうだぞと。自分は今まで与党と安倍さんには相当尽くしてきたから、その見返りがあってもいいんだ。たとえイカサマであっても「検事総長」という役満を上がりたいな~って思ったんだよ。

役満狙って仕掛けたイカサマ

BLOGOS編集部

検察官はいかなる立場においても「公平公正」であらねばならないという理念も、安倍政権側に長く立ち回ってきたことで曇っちゃったんだろうね。国家社会の「公利」より安倍さんと自分の「私利」を優先しちゃったんだ。

そしてその結果、役満どころか大チョンボ。黒川さんは安倍さんが持ちかけたイカサマに乗ったことで、歩んできた人生を汚しちゃった。

コロナ対策でみんなが苦しんでいるさなかに、ひどいイカサマがまかり通ろうとしていた。そりゃあみんな許せないと思うよ。「検察庁法改正案に抗議します」っていう声がツイッターで1000万も集まったんだろ。それ以外にも、俺みたいにSNSとかツイッターをやってないけど、このイカサマはひどい、許せないだろうって腹を立てた国民がいるわけだから、大変なことだよ。

そこに週刊文春のスクープが炸裂した。黒川さんが産経新聞と朝日新聞の記者と賭け麻雀をしていたことが発覚だ。日本じゅうがステイホームで外出自粛している時期に、雀卓囲んで「密」になって、検事長とマスコミが賭け麻雀してるなんてな。

墓穴を掘った黒川氏 ベタオリした安倍首相

共同通信社

たぶん黒川さん、安倍さんが思い描いたとおりになるって本当に思ってたんだろうね。与党は圧倒的な力を持ってるわけだし、野党がどんなに反対したって焼け石に水だから、すべて思いどおりになるって。だから何をしたって自分は大丈夫、賭け麻雀ぐらい何の問題もない。何しろ自分は起訴も不起訴も思いどおりにできる検事長だし、何かあっても安倍さんが自分を守ってくれる・・・、そう思ってたんだろうね。でも現実はそういかなかった。黒川さんは墓穴を掘り、安倍さんは黒川さんを切って逃げるしかなかった。

結局、黒川さんには誰が決めたのか「訓告」という軽いイエローカードが1枚出ただけで辞職扱い。退職金も約6000万円払われるらしいね。

だけど、黒川さんは3年ぐらい賭け麻雀してたって話だろ。でさ、国家公務員って違法なことをしていた時の処分規定があるわけだ。それに沿ったら今回のケースは「違法賭博」に関わるわけで、もっと厳しい懲戒免職とか、退職金に関してもそれなりの減俸が当てはまるって話だよ。軽い処分で退職金がどっさり支払われるのは変だよ。

あと、一緒に賭け麻雀していた産経新聞と朝日新聞の記者も、新聞の信用を著しく損なったのは大問題だ。こっちもきちんと「違法賭博」に関わった罪に問われないとな。そうでないと、これまで賭け麻雀で逮捕されてきた人達がいたたまれないよ。俺も何人か思い当たりあるよ。あの人とか、あの人とか・・・。麻雀だけに彼らの「面子」に関わるって話だよ(苦笑)。

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