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アビガンはなぜ早期保険収載できなかった? 正しい手順とバカな煽り

アビガンの5月中の認可がなくなりました。ある意味医学的に正しい判断です。



>今回はアビガンを使わない患者の治療結果がないため、薬の有効性を比較検証できないという。
本来無治療で8割治る新型コロナウイルス感染症。薬剤の介入でその効果を評価するのはしっかりした試験を行わなければ難しいものです。観察研究ではイメージ的に平均80点の試験に95点を取れるものでないと薬としては意味がない状況だったのです。
>データのそろった1282人の分析では14日目に症状が改善した割合は軽症が88%、中等症が85%、重症が60%だった。一方、1カ月後では重症の32%の人が亡くなり、5%の人は症状がより悪くなっていたという。
そのためにもこの薬が必要な患者をセレクトする必要があったのですが、当時は情報が少なくなんとなくの観察研究でしたので、軽症者、中等症者に90点未満しか取れず有意差が出ないというなかなか悲しい結果なのは仕方ないかもしれません。

かと言って重症者はウイルスが直接引き起こすダメージよりサイトカインストームによる臓器障害がメインでしょうから効果はさらに乏しそうです。こちらの富士フィルムが行っている臨床試験の結果が出てくるのを待つしかないでしょう。ただ酸素投与がいらない軽症集団に上乗せ効果がどこまで出せるのかこの症例数では微妙ですが。とはいえ、ウイルス量の違いなどからのサブ解析も期待します。

それもこれもメディアや総理が煽った影響はあるでしょう。それでも試験の計画が甘かったと言って間違いないと感じます。そしてこんな薬の医学的常識も知らず、早期からのアビガン投与と吠えていたウイルス学者は反省して欲しいです。そんな人に喋らせているテレビ局がだめなんでしょうが。

重症度を見るためにHLAなどの遺伝的要因の研究がおこなわれるようです。こういうのも後々組み込んで解析して欲しいです。

それでも私は効果がある患者がいると信じてますが。

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