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アベノマスクの功罪

ユニクロの柳井社長が同社お得意の高品質繊維を独自に開発し布マスク市場に参入すると宣言しました。これでマスクの品薄状態も根本的に解消するのではと期待します。他方、安倍内閣肝いりのアベノマスクは466億円もの予算を組み、全世帯に2枚ずつと高らかに宣言された割に、一部に品質問題が発覚して国による検品を余儀なくされ、いまだ全国の配布率は2割弱。このまま行けば、ユニクロの布マスクの方が先に店頭に並ぶかも知れません。私も委員会で「過ちを改めるのに遅すぎるということは無い」と何度も進言しましたが、もはや意地でも武士の商法で配りきる様相です。同じ金額の予算があれば一体どれほど多くの緊急性の高い目的に当てられただろうかと考えると、日本のリーダーの拙い判断が悔やまれてなりません。なんとなく後ろめたいからか、安倍内閣の閣僚で総理以外にそのアベノマスクを着けている人は、不思議なことにまだ一人もお目に掛かることができません。

全国に出された緊急事態宣言が本日解除となりこれから第二次補正予算の議論が始まるわけですが、たとえこのまま新型コロナが収束に向かうとしても、収束後の日本社会は明らかにコロナ前の社会とは異なった姿となるでしょう。否、そうしなければなりません。医療も教育もそして仕事も、密を避けるために対面が減り、オンライン(リモート)が増えるなど、新しい社会と経済を作り始めるための予算とすべきです。特にコロナ後の世界の最大のリスクの一つは地球温暖化であり、欧米では明確にコロナで苦境にある企業等の支援策と温暖化対策の強化とをセットにした政策の実行を始めています。私が経済産業分野で主張をしている蓄電池や電気自動車、洋上風力発電等への重点支援策はまさに地球温暖化を食い止めるための自然エネルギー社会の重要な要素です。

折しもこの7月からレジ袋の有料化が正式に全国でスタートします。プラスチック製のレジ袋もペットボトルも弁当や惣菜のパッケージも、考えてみると昔はどれもありませんでした。つまり無くても暮らせるのです。便利さに慣れて当たり前になってしまったそうした使い捨ての商品を、改めてコロナ後の社会では一つ一つ見直していく必要があると考えます。そうした意味では、図らずもあのアベノマスクにも唯一役割があったとすれば、使い捨ての紙マスクに一石を投じた事かもしれません。膨大なゴミの問題を考えればやはりプラスチック製品であれマスクであれ、使い捨ての商品は買わない、使わないのが一番であり、これからそうした社会を築いていく行動が取れるどうか、私たち一人ひとりが問われます。コロナも地球温暖化も、乗り越えるカギは私たちの意識と行動なのです。

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