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会議でのペーパレスにも限界があった ウェブ会議のあり方

先般、ウェブ会議のあり方について論じました。
ウェブ会議は有効か 現状は限界も認識した上で使い分けるべきだ

 それと並んで問題になるのが会議資料のペーパレス化です。
 地方議会でペーパレス化が実現という形で報じられています。
高知)地方議会で進むペーパーレス化、大川村が実現」(朝日新聞2020年3月18日)

 目的は経費削減です。初期投資さえしてしまえば後は電子データで配信すれば済みますから、紙代、謄写費用などが大きく節約されます。

 経費削減のみならず、多分、ですが、トータルでみれば地球環境には優しくなるのでしょう。タブレット、パソコンなどの生産拡大などが地球環境に優しいとも思えないのですが、紙の節約は重要です。
(多分、価値判断としてはすでにOA化の流れは止められないから、紙をなくすという発想)

 とはいえ、会議資料がペーパレス化されてしまうと、はっきりと見づらくて仕方ありません。資料検討のためにはパラパラとめくれることや書き込みなどが不可欠ですが、ペーパレス化だとやはりスピードについて行けなくなります。効率化は落ちます。慣れの問題ではありません。
(資料の中には見ればいい程度のものもあり、これはペーパレス化は当然です。使い分けが重要です。)

 村議会でペーパレス化が実現というように積極的な対応と評価しているような論調で朝日新聞は報じていますが、村議会議員のみなさんは、ついて行けているのでしょうか。

2020年5月24日撮影

 村議会だからウェブ利用ではないでしょうが、このペーパレス化にウェブ会議が重なると、目も当てられなくなります。
 やはり現実の顔をつきあわせ、そして資料が紙で配付されているかどうかでは全く違います。

 それにしても「緊急事態宣言」が解除された後はどうなるのでしょうか。
 会議にあまり参加したくないという層からみれば、消極参加のためにわざわざ会議場へ顔を出さないで済むことになりますから、そういった層にとっては「効率的」ということになります。
 しかし、この場合の効率とは、やり方を変えても同じ結果を出せるという意味ではなく、自分がどれだけ楽をできるのかという観点でしかないので、有害無益です。

 このコロナ問題の中で、テレワークというのが1つのトレンドみたいに言われていますが、それがうまくいっている職場があるとすれば最初からそうしたら良かったという程度の内容だけのことで、仕事の仕方の工夫の問題ではないと思います。
誰もがパソコンの前にいれば仕事になるわけではない 働き方改革の落とし穴 労働者の首を絞めるだけ

 多くの労働者がテレワークよりも休業となったり、解雇されたりということで生活にも影響が出ているのが実態です。
 そのテレワーク組も「出勤再開うつ」だそうです。
元の生活に戻りたくない…テレワーク組が陥る「出勤再開うつ」原因と対策は?」(大手小町(OTEKOMACHI))

 会議も同じです。これまで現実の出席をしないで済んでいたものを「長期」の休みを終えて、現実の出席しなければならなくなったとき、気持ちは重くなることでしょう。

 OA化による効率化とは名ばかりの形骸化を危惧してやみません。

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