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木村花選手のことでモヤモヤしていること

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※この投稿は私個人の意見です。
 私の所属する組織・勤務先とは一切関係ありませんので、ご了承下さい。

 女子プロレス「スターダム」に所属する木村花選手が亡くなられました。ご冥福をお祈りします。

 木村さんは、男女がシェアハウスする人気番組『テラスハウス』に出演していらっしゃいました。死因などは明らかになっていませんが、SNSでの誹謗中傷によって追い詰められたのではないかと言われています。

 私も 19歳で芸人としてデビューしてから、7年間、SNSの誹謗中傷にはたくさん遭いました。私は今、組織に勤務もしています。自分の勤務先については、「文春砲」にあい、内定時からネットで晒されています。

 そして、私のSNSの発言が気に食わないと、私の勤務先に通報するキャンペーンが展開されたこともあります。私個人の発信なのに。

 これは「芸能人」で終わる話ではありません。このまま放置すると、皆さんの日常生活にも支障をきたす恐れがあります。あなたの勤務先に電凸がくる恐れもあります。

 そんな私だからこそ、考えるSNS上の誹謗中傷、テレビ番組の演出について考えます。

① リアリティショーという演出の問題

 SNS上の誹謗中傷は許せない。しかし、番組の作り方も問題があると思う。「芸能人だから叩かれて仕方ない」「プロだから制作の言うこと聞け」「出してやっている」みたいなテレビの風潮も本当に変わってほしい。愛がない演出見るのが辛い。

 「台本のない男女6人の青春」と HPにありました。本当に演出はないのでしょうか。そこは視聴者が読み取れというのでしょうか。

 たった1回あった演者ではなく、オーディションをして、密着してという中でその人の人柄がわからなかったのでしょうか。どれだけ責任感が強くて悩んでいたのか読み取れなかったのでしょうか。

 放送後に、本人にどのぐらいの誹謗中傷のコメントがくるか予測されていますか。

 私は、自分が取材するとき、批判が集まりそうな時は、そのリスクをお伝えします。出す媒体にもよりますが、取材やキャスティングのときに、

「このぐらいのリスクがあります、それでも出て欲しいです」と。でも、「最終的に顔がでるのは、あなただから、私たちは責任をおいきれない。一生残る。それでも、無責任だけど、出て欲しい」と。そして、できる限り批判が集まらないように編集します。

 これはいいコメントだけど、批判があつまりそうだからカットしよう。こういう批判が集まりそうだから、注釈をいれようと。取材者を守るためです。最初に書いた原稿よりも、面白さが7割に落ち着くときがあります。でも、それはやるべきだと思います。

 時には専門家に電話して、監修の依頼を出します。お金も時間もとんでもなくかかります。でも、それがプロの矜恃だと思うんです。

 出演者は、素人じゃないからいいだろう。そうやって新人のタレントを傷つけたのか。出たいという気持ちにつけこんだのか。周りの人がこんなに頑張っているから、自分が我慢すればいいという考えを押しつけたのか。そのことに気づいてほしい。出る側の気持ちを考えてほしい。

 番組の演出で、死ぬほど喧嘩してきた。インテリ芸人として、低学歴の人を散々にしてきた。そんなの品がないと思いながら、自分がそこでお金をもらっていると分かっていたから、どんどん台本や企画の趣旨に乗っかってきた。

 慶應や東大にいって、自分の学歴は、うまれたときの親の収入のおかげだ、教育格差が日本にはあることに気づけないのは最悪ですよ。ある先輩東大タレントがクイズが強いのに、学歴でくくられる場合は絶対に断るとおっしゃっていた。それが正しいのかもしれない。

 ただ、テレビに出たい、売れたいという気持ちに私は負けていった。

 そんな私の品のない芸に、「ひどいですね」「同じ慶應生として恥ずかしい」。最もすぎて、何も言葉がでてこなかった。教育格差をなくしたいと考えているし、だからこそ、無料や赤字でも、地方の公立学校に出張授業にいくこともあるのに、バラエティに出ると真逆のコメントがきた。


 それでも有名になって、自分がメディアになって、注目されない社会問題に光をあてたいと思った。手段と目的がわからなくなり、過呼吸で倒れたこともある。

 そんな中でも、愛のあるスタッフさんは、私が笑っている顔をのこしてカットしてくれた。これは、「この人は冗談でいっていますよ」というのが分かるためのものだったりする。嫌われ役にも、可愛げをだしてくれる。それが腕のあるスタッフさんだなと思ったし、そういう番組では安心して発言できた。

 不思議と編集の魔力で、同じ面白さを引出そうとしても、誹謗中傷の数はそういうときは減る。タレントやマネージャーからそういうスタッフさんは絶大なる信頼を得ている。テレビ番組の方には、嫌われ役にも愛のある編集をお願いしたいです。

 それができないなら、あったかい番組を作って欲しいです。包丁の使い方を分からず振り回さないでください。

 自分の気持ちに嘘をつくのか、それとも求められたことを演じるのか何がプロなのか迷った時期があったし、今でも結論はでていない。番組によって変えています。

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