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“張本勲を4番起用”ダルビッシュのゲームチャンネルがすごいことに……配信で得た収入の使い道は? - 「週刊文春」編集部

 アスリートや芸人などが続々と「YouTube」に参入する昨今、異彩を放っているのがダルビッシュ有(シカゴ・カブス)のゲームチャンネルだ。

 スマホのゲームアプリ「プロ野球スピリッツA(エース)」のプレイ動画を1日1本のペースでアップ。今年1月の開設から登録者は26万人に達した。


ダルビッシュ有 ©共同通信社

 オンライン対戦では攻撃時にわざわざカブスのヘルメットを着用。日ハム時代の自分がゲーム内のくじ引き“ガチャ”に登場すると、20万円を超す課金の末にゲット。

 いざ先発に起用すれば、投球フォームが気に入らないのか「似てるか?」とボヤき、インハイの渾身のストレートを打たれれば「ガチの配球と(ゲームは)違う」と言い訳する。挙げ句、プロのゲーマーにSNS上で連絡を入れ、「僕の配球やバッティングにアドバイスしてください」と教えを請うことも。

 さらに“因縁”の張本勲氏まで登場させる。張本氏といえば昨年、大船渡・佐々木朗希(現千葉ロッテ)の登板回避騒動で舌戦を繰り広げたが、「張本さんのことを僕が嫌いだと思っている人が多いんですけど、意見が違うだけ」と言う。

 その張本氏もガチャで約2万円課金して引き当て、不動の4番として起用。スタメンから外した際には、「開幕から太ももがおかしかったんですけど、ずっと頑張ってくれていて。ここで1回、DL(故障者リスト)入りです」と日本人選手の走り込み不足を指摘してきた張本氏に“喝”を入れ、視聴者をざわつかせた。

配信で得た広告収入の使い道は?

 隣の部屋で子供たちが寝ている際は声を細めて実況。

「妻の代わりにこれから子どもたちの面倒をみないといけないんです」と言っては短く切り上げるなど、日常生活も垣間見せている。

 これまでチャンネルを開設した元プロ野球選手などは、清原和博ら大物ゲストを招き、「ベストナイン」を選んだり、往年の思い出を語らせたりして登録者を獲得してきた。ダルはそうした手法ではなく、現役選手が自身も登場するゲームを実況して収益を上げるという、新たなビジネスモデルを開拓したといえる。

 そして5月からはアプリを運営するコナミがダルとタイアップして、ユーザーにプレゼントを贈る企画も実現。コナミとしてはダルが無料でアプリの宣伝をしてくれたのは願ってもない展開だったはずだ。

 日ハム時代にお世話になった小笠原道大をゲットするため、30万円超を課金する豪快さもさることながら、配信で得た広告収入はがん研究センターや母子家庭支援団体へ寄付する。そうした商売っ気がないところも視聴者の人気を集める理由かもしれない。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2020年5月28日号)

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