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「緩やか」が減り、「穏やか」が増える・・・って紛らわしい(苦笑)

みなさん、こんばんは!
為替千里眼、依然として各通貨とも狭いレンジ内での推移となるなか、昨晩はベージュブックも新たな手掛かりとしてはパンチ力不足、完全に週末のバーナンキ議長講演待ちといった雰囲気が醸成されてしまっております。本邦サイドでは、首相問責決議案可決など政治的な不透明感が嫌気され、若干円売りの局面が見られるところもありましたが、それも78.80アラウンドどまりで現状は60アラウンドまで押し戻されている状態です。昨晩のマクロは、注目のGDP改定が市場の予想通りの結果で殆ど反応なし、その後PHSIが+2.4%と市場予想の+1.0%を大きく上回ると米長期債利回りが上昇いたしましたが、5年債入札の好結果などを受け再び利回りは低下、米10年債利回りは前日比+2bpの1.65%で引けております。週初からの共和党大会では、今年の大統領および副大統領候補にロムニー氏とライアン氏を正式に指名、そろそろ大統領選に関する話題も取り沙汰され始めそうな雰囲気ではありますが、そろそろこの膠着感も終焉に近づいているものと思われますので、明晩から来週に掛けての各種イベントには、細心の注意が必要かと思われます。

さて、このあとは個人消費支出等の発表が控えておりますが、なんと言っても明晩のジャクソンホールにおけるバーナンキ議長の講演が注目されるところで、その手掛かりとなるべく昨晩のベージュブックにつきましては、Fedの景気認識に対するトーンが弱まった節が感じられ、全般的にハト派傾向、QE3に対する地ならし的な内容だった点は少々残念なところかもしれません。ベージュブックの冒頭では、「経済活動は、大半の地区およびセクターで徐々に拡大し続けた」としており、前回のベージュブックでの表現「全般的な経済活動は緩やかなペースで拡大を続けた」から「徐々に」との文言が追記されたことで、多少回復トーンが弱まったと判断されるところです。地区別では、

3地区で「緩やかな成長」> 6地区で「穏やかな成長」

としており、前回「緩やかな成長」から「穏やかな成長」に下方修正されている地域が3地区増加しており、ここ最近のFedのスタンスと整合性の取れた内容だと判断できます。雇用に関しましても現況判断は「安定またはわずかな伸び」という判断に留まっており、必要十分な雇用創出には至っていないことが垣間見れるところ、インフレ判断についても「比較的安定」とのことで追加緩和を決定するにあたっては何ら障害はなさそうな雰囲気です。小売や住宅は相変わらず「改善」や「増加」といった前向きな判断で、これはマクロ指標などの結果を見ても判断できるところではありますが、今回のベージュブックの内容を見る限り、追加緩和を急いでいるような雰囲気もなく、雇用の面では引続き脆弱ではありますが、追加緩和が喫緊の課題という内容でもなく、ますます明晩の議長講演の内容が掴みにくくなっているものと思われます。

現状棚上げされている一方のユーロですが、価格的にはジリジリと高値を更新しつつ上値張り付き状態、既に価格は雲上限を上抜けており、遅行スパンこそトピッシュではありますが、明確な上抜けを感じさせるような展開となっております。昨晩は、ECBドラギ総裁による手記で「現時点で異例の措置を取る必要がある」との見方を示したことで、ユーロに対する期待感が再燃、ジャクソンホールでのシンポジウム不参加決定以降、9月ECB会合における追加緩和期待が一段と強まったような雰囲気です。その影響もあってか、昨日は伊利回りも大幅に低下、伊10年債は5.77%付近まで低下しておりますので、国債買取り等の追加緩和決定はユーロにとっては支援材料となり、米サイドとは展開が異なることかと思います。NYには言っても夏休みの影響もあり、動意乏しい展開がつづいておりますが、明晩は週末、議長講演も含め積極的な動意に見舞われると思いますので、しっかりと心の準備だけはしておいた方が良いかと思います。

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