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法務大臣が進退伺いを出したこと自体は、それなりに評価すべきだろう

森雅子法務大臣は、多分、高検検事長の定年延長自体は大した問題ではないと思って、事務方から上がってきた定年延長案をあっさり承認し、閣議決定に回してしまったのだろうと思う。

人事制度に通暁しているはずの事務方に問題意識がなかったことがそもそも問題で、定年延長の閣議決定をした時は、関係者のどなたも問題の所在を認識していなかったのだろうと思う。

霞ヶ関の劣化がなんとなく窺われる。
政務三役にこの種の問題についてもう少し敏感な人がいたら、事務方に、これで何の問題もないのかな、くらいのことを言っておけば、担当者が先例やら過去の人事院の答弁や法制局の見解、さらには各種の解説書の解説などを調べ直して稟議に回っている決裁文書の記載内容を見直して、最低限問題の所在とそれに対する対処の在り方などにも言及したより説得的な文書に改めたりするものだが、多分事務方が起案してきた内容を鵜呑みにし、殆ど検討しないまま稟議書をそのまま上に上げてしまったのではないか。

政務三役もこの種の問題についてはかなり鈍感だったと言ってもいいのかも知れない。

何かおかしいぞ、という直感が働くかどうか。

直感は、結構当たるものである。
いずれにしても、先例にないようなことをやるときには、何故先例がないのかといったあたりのこともよく検討してみる、という周到さが必要である。

森雅子法務大臣が今回の件で進退伺いを出したこと自体は、評価されていいはずだ。

どこで間違えてしまったのか、ということを、皆さん、それぞれに、自分の胸に手を当ててよくお考えになることだ。
同じ過ちを繰り返さないためにも・・。

どうも、霞ヶ関も永田町も劣化しているな、と言われても仕方がない事案ではある。

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