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- 2020年05月22日 08:11
日本人の死者が少ない理由 感染は防げないけど死ななくて済む完全ではない中途半端な免疫があるから 0か100ではない
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昨日のブログの続きです。
感染は防げないけど死ぬことは防いでくれる完全ではない中途半端な免疫ってなんでしょう。少し例えを使いながら解説します。(エビデンスは低めです)。
まずこのIgG、メモリーB細胞いわゆる獲得免疫細胞から出てくることが想定されます。でも市中では500例中3例しか陽性者はいませんので、おそらく定常状態では活性化していないため抗体は検出できず感染して初めて検査でわかるものだと思います。(ワクチンで誘導された感染免疫ではよくあることで、そのためある種のワクチンは数回打つ事が推奨されています。)
一回の感染で二度とかからなくなる感染症、麻疹や風疹などが有名でいわゆる完全な免疫です。そこでできた抗体を中和抗体と言います。この抗体を感染なしで作るためにワクチンがあるのですが、それでも人によってワクチンで十分な免疫が誘導されないことがあります。そう完全に中和抗体ができる人、全くできない人、そして当然その中間の人がいるのです。それが中間が中途半端な免疫です。
意外でしょうがこのような中途半端な免疫は麻疹が有名です。修飾麻疹と言いますが、ワクチン打ったあと十分な免疫ができず、重症化は予防してくれるけど感染は防げないという昔から言われている病態が存在します。またC型肝炎、HIV、B型肝炎キャリア、慢性EBウイルス感染症、など抗体という免疫があってもウイルスを排除できず慢性化する疾患が存在します。感染免疫は0か100ではないのです。
一般の人がイメージしやすいのにインフルエンザワクチンがあると思います。感染予防効果はそこまで強くなく、ワクチン打ったのにインフルエンザにかかったという人は多くいると思います。でもワクチンを打つ事で死亡者を減らすというエビデンス(特に老人)が証明されています。そう、中和抗体は完全には作れないけど、そこそこの免疫を誘導してくれて、弱い抗体でも持っていれば感染爆発、重症化しないといういい例です。
感染は防げないけど死ぬことは防いでくれる完全ではない中途半端な免疫ってなんでしょう。少し例えを使いながら解説します。(エビデンスは低めです)。
まずこのIgG、メモリーB細胞いわゆる獲得免疫細胞から出てくることが想定されます。でも市中では500例中3例しか陽性者はいませんので、おそらく定常状態では活性化していないため抗体は検出できず感染して初めて検査でわかるものだと思います。(ワクチンで誘導された感染免疫ではよくあることで、そのためある種のワクチンは数回打つ事が推奨されています。)
一回の感染で二度とかからなくなる感染症、麻疹や風疹などが有名でいわゆる完全な免疫です。そこでできた抗体を中和抗体と言います。この抗体を感染なしで作るためにワクチンがあるのですが、それでも人によってワクチンで十分な免疫が誘導されないことがあります。そう完全に中和抗体ができる人、全くできない人、そして当然その中間の人がいるのです。それが中間が中途半端な免疫です。
意外でしょうがこのような中途半端な免疫は麻疹が有名です。修飾麻疹と言いますが、ワクチン打ったあと十分な免疫ができず、重症化は予防してくれるけど感染は防げないという昔から言われている病態が存在します。またC型肝炎、HIV、B型肝炎キャリア、慢性EBウイルス感染症、など抗体という免疫があってもウイルスを排除できず慢性化する疾患が存在します。感染免疫は0か100ではないのです。
一般の人がイメージしやすいのにインフルエンザワクチンがあると思います。感染予防効果はそこまで強くなく、ワクチン打ったのにインフルエンザにかかったという人は多くいると思います。でもワクチンを打つ事で死亡者を減らすというエビデンス(特に老人)が証明されています。そう、中和抗体は完全には作れないけど、そこそこの免疫を誘導してくれて、弱い抗体でも持っていれば感染爆発、重症化しないといういい例です。