記事

ウイルス感染を目的とした「コロナウイルス・パーティー」の真偽

1/3
Photo by Pressmaster/Shutterstock

メジャーリーグが事実上シーズン終了となった今、アメリカ人は新たな国民的娯楽を手に入れた。ソーシャル・ディスタンシングをきちんと守らない人々をインターネットでさらし上げるのだ。

ここ最近噂されているのが「コロナウイルス・パーティー」。つまり意図的に新型コロナウイルスに感染しようとする集いは、インターネットで拡散されるために生まれたものと言えよう。ワシントン州保健局は「未感染者が新型コロナウイルス陽性患者と交流し、意図的にウイルスに感染しようという『コロナウイルス・パーティー』が報告されています。絶対にやめてください! 危険で、周りの人を入院または死に至らしめる可能性があります」とツイートした。 ツイートには保健局のジョン・ワイスマン局長の公式声明へのリンクも貼られていた。「こうした不必要な行動により、防げたはずの感染数が増加し、州の段階的な経済再開がさらに遅れることになります」

死に至るかもしれない病気にわざわざ感染するパーティーだって? 恐ろしい! トランプ大統領的な感嘆符を盛り込んでまで釘を刺し、冗談事ではないという姿勢を示した。実際、「コロナウイルス・パーティー」の話は他でもないニューヨーク・タイムズ紙ですでに報道されている。同紙の論説記事の中で、感染症学者グレタ・バウアー氏は「未感染者がウイルスに感染しようと、感染者と交流する」イベントを開催しているという「噂」について言及している。記事には、研究者もコロナウイルスへの免疫についてほとんどわかっていない点など、こうしたパーティーがよろしくない理由が列挙されていたが、そもそもこうしたパーティーが実在するという直接的な例は挙げられていなかった。

それには正当な理由がある、と都市民俗学者のベンジャミン・ラドフォード氏は言う。「コロナウイルス・パーティー」なるものは十中八九でっち上げだと。「エイズに感染しようとする”バグチェイサー”をはじめ、これまでにも登場した都市伝説の一種です」とローリングストーン誌に語った。2000年代初期、一時急増したいわゆる”バグチェイシング”パーティーは、数々のメディアで取り沙汰された。こうした噂は病気に対する「集団パニック」を煽り、その結果、裏付ける証拠がないにもかかわらず、大衆の脳裏に焼き付いて離れなくなってしまう。

【画像】90年代のニューヨークの夜はヤバかった 伝説的クラブの元経営者が追想(写真)

あわせて読みたい

「新型コロナウイルス」の記事一覧へ

トピックス

  1. 一覧を見る

ランキング

  1. 1

    格安スマホ業界にまで波及した価格破壊

    自由人

    06月19日 08:14

  2. 2

    「米国は病気」と罵りつつ、周庭さんは釈放…G7を敵に回した習近平政権の行き詰まり

    PRESIDENT Online

    06月19日 18:11

  3. 3

    さらに活用が進む、つみたてNISA~2021年は買付金額が1兆円超えか~ - 前山 裕亮

    ニッセイ基礎研究所

    06月19日 08:55

  4. 4

    菅原一秀氏から違法行為を強要されていた元秘書が「説明責任果たせ」と顔出し訴え

    田中龍作

    06月19日 22:04

  5. 5

    世帯年収400~600万円のリアル「残業ありきの給料で毎日クタクタ」

    キャリコネニュース

    06月19日 18:44

  6. 6

    都民ファーストの不振ぶりが目立つ都議選 小池旋風が影を潜めた影響か

    早川忠孝

    06月19日 16:34

  7. 7

    少子化高齢化問題に悩む中国 「日本の経験を中国に伝えるのは意義がある」舛添要一氏

    舛添要一

    06月19日 10:36

  8. 8

    河井克行氏に「実刑判決(懲役3年)」の衝撃。もらう側の罪は?そして自民党の責任は

    音喜多 駿(参議院議員 / 東京都選挙区)

    06月19日 08:26

  9. 9

    「正社員で20代を浪費したくない!」フリーター女性の叫びと、垣間見える不安

    キャリコネニュース

    06月19日 13:17

  10. 10

    東京の飲食店は来週月曜日からどう変わる?

    内藤忍

    06月19日 16:21

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。