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強い国づくりへのガバナンス改革を、党代表選挙で大いに論ずるべき

脅かされる我が国の主権

ここのところ、尖閣への香港活動者不法上陸、韓国大統領の竹島上陸と我が国に対する横暴な態度、そして先月にはロシア首相の国後島上陸など、わが国の主権が毀損される事態が続いていることは極めて遺憾なことです。2012年がそれぞれの国においてリーダーが変わる大きな節目であるという外的要因もあるのでしょうが、現政権が遠因であるとの指摘も否定できるものばかりではありません。ただ、国土防衛に与党も野党もなく政権交代も関係ありませんから、ここはご指摘も率直に受け入れ、国家の繁栄と安定を目指した態勢をしっかり整えねばなりません。

ガバナンス体制による、不安定なリーダー

さて、なぜこうした事態が頻発しているか、いろいろなご指摘もあろうと思いますが、私は「政治の弱さ」が原因のひとつになっていると思います。小泉内閣以降、野田総理で六人目の総理大臣が毎年誕生しています。国際的にみて異常です。ろくでもないリーダーならばすぐに代わってもらわなければなりませんが、日本はあまりにも代わりすぎです。このことが、まず、政治が地に足をついた仕事をできなくしてしまっています。この原因は、わが国のガバナンス体制、つまり現行憲法下における二院体制に由るところが大きいと思います。一院制とか首相公選制とか色々言われるのはその一例ですが、私は、特例公債法案のような予算関連法案や日銀総裁などの同意人事だけでも衆院の優越を強化することで、今の日本の政治が停滞する要因を、相当取り除くことができると思います。結果として、ガバナンス改革が不安定な地位のリーダーを強め、国を強くすると思います。

代表選挙を大いに活用すべき

さて、リーダーはコロコロ変えるべきではないと書きましたが、私は野田総理を無条件で続けさせるべきだ、とは思っていません。野田さんがいいか悪いかさておき、今のガバナンスのままでは、小泉さんのように強烈にうまいことやらないと、長く続けることは不可能です。ですから、この9月には党の代表選挙が控えていますので、この機会を「国のガバナンス=統治のあり方」を徹底的に論じ、実行していくための契機とすべきと考えます。特に、今回は党員・サポーターが参加する党の代表選挙ですから、国民的な議論が期待できます。同時にこの機会に、TPPや少子高齢化時代のビジョンなど、国の方向性を論ずる、骨太な議論を国民の前で堂々と行うべきだと考えます。そうした活力を生み出すためにも、この代表選挙が無投票でしゃんしゃんと終わることは、避けねばならないと思います。

「近いうち」の解散・総選挙で、国民に信を問う

ちなみに、今国会中の会期末である9月8日までに、野田総理が解散・総選挙に踏み切れば、代表選挙までたどり着きません。ただ、私が担当する衆議院選挙制度改革が滞る中、この課題を処理せずに、つまり一票の格差で違憲状態が続く中で衆議院を解散するのは立法府として情けない限りです。よって、今国会中に衆院選挙制度を処理し、一定の周知期間を経て解散をする、というのが常識的なラインです。そして次の総選挙で信を問い、その後にできた新しい議会では、これまでのようなばかばかしい与野党間の対立を自制して、国際的にも難しい時代に直面する我が国の状況を認識した、誇り高く能動的な議会となるよう、改革を進めるべきです。厳しい状況は承知をしていますが、正面から、なんとか踏みとどまり、前進していきたいと思います。

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