
神奈川県茅ヶ崎市は15日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、毎年7月の第1土曜日から8月31日まで開設する「サザンビーチちがさき海水浴場」について、2020年は開設しないことを発表した。
サザンビーチちがさき海水浴場は茅ヶ崎市中海岸に位置し、1999年に地元出身の桑田佳祐率いるサザンオールスターズの名にちなみ改名した。神奈川県内では江の島、三浦海岸、由比ヶ浜といったビーチに次いで利用者が多く、2019年は10万人以上が訪れた。

これに伴い、海水浴場の駐車場および海の家も設置されないことが発表されている。同ビーチをめぐっては、8月22日に予定された夏の風物詩「サザンビーチちがさき花火大会」が中止されることが先に発表されていた。
海外では新型コロナウイルス対策の外出制限の一環としてビーチを閉鎖する国や地域も見られるが、その多くは一時的な措置で感染者数の増加が落ち着いたタイミングで解除される見込みだ。
オープンまで2か月弱を残した時点での茅ヶ崎市の決定は、異例とも言える素早い対応で、今後他の自治体や地域の対応に注目が集まる。