記事

検察OBが異議! 内部から言えないのは当たり前、これこそが検察官定年延長法案の本質 検察の信用が落ちる

 安倍自民党がゴリ押ししようとしている検察官定年恣意的延長法案ですが、いよいよ検察OBまでもが異議を出しました。
元検事総長らが定年延長反対意見書提出へ」(共同通信2020年5月14日)
「松尾邦弘元検事総長ら検察OBが15日、法務省に対し、検察官の定年延長を可能とする検察庁法改正案に反対する意見書を提出する」
 古巣が政権によって目茶苦茶にされようとしているとき、もはや黙ってはいられなくなったということでしょう。

 現職検察官だって同じ気持ちだと思います。何で政治の手先にみたいにさせられなければならないのか、本気で理解できないと思います。
 自分たちのやってきたことに対して、土足で踏み込んでくるようなものですから。

検察官バッジ

 検察が政治に弱いということは常に言われてきました。しかし、それでも警察よりは信頼があったというのも事実です。警察では絶対にやらないような政治犯罪の立件は検察庁の専売特許でした。

 昨今の司法改革では司法試験合格者増員により、安定志向から検察官や裁判官を希望する修習生が増えたということはありますが、それはあるべき姿ではなく、従前からはその人なりの正義感があってこその任検でした。極論すれば格好いいでもいいわけです。それだって、官僚になり切って政権擁護のために動くような検察官になりたいとは思わないでしょう。

 他方で、出世はしたいう気持ちは当然です。それは実力が認められたという一面もあるし、給与にも直結しているからです。

 それが政権に媚びないと出世できないとしたらどうですか。
 検察がすごい嫌な組織になりそう。

 しかし、やはり現職が「反対」なんて言えないのは無理からぬものがあります。その結果、この検察官定年恣意的延長法案を潰せればいいですが、潰せなかった場合、あの陰湿な安倍氏によって冷遇されることは目に見えていますから。
 安倍氏って、すごい根に持つタイプですからね。本当に発想が幼稚。

 もちろん、安倍政権はいつまで続くのかという問題もありますが、当人、まだまだ次の総裁選も乗り切るつもりでいるのかも。

 法案が通った後は、なおさら黙らせらされますが、現時点でも声を上げることができないのは、これこそが権力に楯突かせないための法案であることを示しているといえます。

 警察よりはあった信頼がそれも崩れてしまうのではありませんか。
 その危惧は、この意味なんじゃないかなと思ったりもします。
信頼に傷、総長も黒川検事長も「辞職せよ」 堀田力さん」(朝日新聞2020年5月14日)

 伊藤詩織さんの事件では、安倍氏のお友達が警察官僚を通じて捜査(逮捕)そのものを妨害しました。
「準強姦事件逮捕状執行停止問題」を検証する超党派の会 山口敬之氏の逮捕が何故、直前に止められたのかの解明なくしてこの事件は終わらない

 検察にはいくら何でもその手法は通用しないと信じたい。
 でも、このような検察官定年恣意的延長法案のようなものが通ってしまったら、それもわからなくなるということです。

あわせて読みたい

「検察庁法」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    GoToなぜ今か 政府は説明すべき

    青山まさゆき

  2. 2

    れいわ10万円配布案の効果に疑問

    猪野 亨

  3. 3

    発展に疲弊 シンガポールの若者

    後藤百合子

  4. 4

    松坂大輔が離脱へ 晩節汚すのか

    WEDGE Infinity

  5. 5

    党規約が緩すぎるれいわ新選組

    田中龍作

  6. 6

    ワクチン開発に本庶佑氏は否定的

    文春オンライン

  7. 7

    河野大臣「朝日社説は誤解招く」

    河野太郎

  8. 8

    感染拡大の裏に軽率さ 医師警鐘

    中村ゆきつぐ

  9. 9

    家族解体 背景に一夫一妻の限界

    文春オンライン

  10. 10

    五輪特需という支えを失った日本

    ビデオニュース・ドットコム

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。