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何処の国の味方か

マスコミの報道ぶりを見ると、一体どこの国の味方かと、首を傾げたくなる場合が多い。

私は立場上、あらゆる新聞や週刊誌に目を通しているが、近頃の領土問題など、新潮や文春など週刊誌の方が、様々な角度から問題を掘り下げて書き、正鵠を射ているように思える。

永年とっている新聞は朝日と読売だが、明らかに朝日は左寄りで、いつも日本の国をあまりよく書こうとしていないように思えてならない。

24日、竹島問題で野田首相が官邸で記者会見を行い、韓国が島根県・竹島を不法占拠していると明言し、更に領土や領海を不退転の覚悟で守る考えを強調した。こうした首相の記者会見は異例のことだし、日本にとって極めて大事な発言の筈なのだ。

ところが、読売新聞では一面トップで大きく扱っているのに対し、朝日新聞の一面トップは、「経済産業省が核燃料の最終処分法改正の意向を固めた」と大きく扱い、首相発言は左の隅に追いやられている。

核燃料の処分問題ももちろん大事なことだが、「一役所が方針を固めた」程度でトップ記事、日本の存亡に関わる深刻な領土問題がそれより小さな扱いでよいわけがない。

おまけに、そのすぐ下で、「首相問責決議29日に提出」という記事だ。これでは、国会で力の無くなった総理というイメージを植え付け、その発言を弱めようとしているとしか思えないではないか。

更にご丁寧にも、社説で「非難の応酬に益はない」と、したり顔で書いている。一応韓国側への批判も書いているが、要は「売り言葉に買い言葉のようなことを繰り返しても・・・」、と言うことなのだろうが、事態はそんな呑気なものではない。

事は韓国大統領が竹島に上陸したという不見識な行動、更には天皇陛下に対して許されざる暴言から端を発しているのだ。

読売新聞の社説は、朝日と対照的である。首相の毅然たる発言を、国際社会の反転攻勢の一歩にせよと書いている。そして、国の主権を守ると訴えたのは画期的だとも書いている。これが正論だと私も思う。

領土問題に関して言えば、明らかに日本の領土と分かっていても、相手を刺激しないようにと、日本が、長年にわたって相手に配慮しすぎてきたことが失敗であった。こちらが一歩後退すれば、二歩も三歩踏み込んでくる厚顔無恥な国が相手だったのだ。

しかも、韓国も中国も武力を背景に強硬な姿勢をとる。戦争放棄の日本は、同盟国アメリカを頼りにしてきたが、昨今の動きを見ると、いざとなったらとても頼りにならない状況だ。

政府は国際司法裁判所への提訴を行う方針だが、これは広く世界の人々に実態を知らしめる効果があるし、ベトナムなど、同じように苦労をしている国々の共感も得られるから効果的である。

但し、こちら側に一応の力無くして対応することは土台無理だ。この際、海上保安庁、警察、自衛隊を強化していくことも重要である。

そして何よりも大事なことは国民の意識だ。韓国や中国は、こうした問題に敏感で、何かあるとデモを繰り返し、国旗を燃やしたり、日本店を焼き討ちし略奪行為も日常茶飯事だ。

教科書で子供の時代から誤った歴史を教えているのだから、迷惑な話だ。

一方、日本はといえば無関心な人が多く、それどころか、韓流スターやらを追いかけまわす、愚かな連中が後を絶たない。そんなスター達が自国で日本をぼろくそに言ったりしているのが分らないのだろうか。


衆議院は、大統領の竹島訪問と天皇陛下「謝罪要求」発言に抗議する決議を採択した。これは意義あることだ。

ただ問題は、一方で、自公両党が首相の問責決議案も出そうとしていることだ。野田・谷垣会談で、近いうちに解散すると言いながら一向に答えを出そうとしない野田氏の態度は確かにけしからんと思う。問責提出後は審議を全て拒否すると言うのももっともとは思うのだが、如何にもタイミングが悪すぎないか。

国会で韓国への抗議を決議し、首相が異例の記者会見で日本の毅然たる態度を示した今、国会は一丸となって、この問題に取り組む姿勢を示さなければ相手はなんと思うだろうか。又、なめられるだけではないか。


長い政治経験の中で思うのだが、昔はこんな場合、必ず、根回しをする人が居て、対外的に見ていささかもおかしくない状況を作り上げたものだ。

与党の担当者が(例えば国会対策委員など)、水面下で野党を説得し、国益の為に働くことが大事なのだが、今は、そんな芸当をする大人が居ない。

野党にも、本来、根回しのできる人が居てもおかしくないのだが、残念ながら見当たらない。

国会の質疑を見ても、大臣も質疑者も、口は達者、確かに頭のよさそうな人は多いが、どう見ても小粒で頼りない。いわゆる大人は居ないのだ。 


この国難の時代、国の為に人生を賭ける大人が必要だ。「大人に己れなし」とあるが、そんな人が国会に欲しい。無理なのかなあ・・・・・。

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