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- 2020年05月10日 10:51
緊急事態宣言で外出自粛してたら、いつの間にかセルフ散髪法をマスターした
皆さんのところも同じだと思うが、私が所属する出版社も、現在全面的に出社禁止状態だ。なので当方もテレワーク中だが、緊急事態宣言も出ているので外出はしない。週2回、30分ほど買い物に出るだけだな。ここ1か月は。
ジムにも行かないので、自宅で自重筋トレに隔日で取り組んでる。これは今度書いてみる。
散髪はいつも表参道の馴染みの床屋で仕上げてもらう。担当が他社で働いてたときから頼んでいる。彼が独立して今の店舗を持ったんで、私も移った。彼は経営センスがあって成功し、今は2店舗めとして銀座に殴り込んでて忙しくなり、なかなかスケジュールが合わない。
なので髪が伸びてきた。それに床屋は三密の最たるものでもある。
というわけでやむなくホーム・セルフカットというか自分散髪に挑戦してみたが、思いの外うまく行ったので妙に気持ちいい。繰り返すうちにいい感じにノウハウを編み出したので、今日は散髪法について書いてみる。
●必要なもの:梳き鋏
要はこんな奴プロになるわけではないので安いもので充分。なぜ梳き鋏かは後述する。
●散髪の考え方
床屋での散髪とは発想を変えることが重要。床屋でカットしてもらう場合、一期一会というか、その場限りの真剣勝負となる。理容師/美容師も客である私も忙しいんで、1時間とかの短期決戦でベストの結果を目指すわけだ。
自宅での散髪の場合、一度で仕上げようとしてはならない。なんせただの素人で技術もないし、そもそも自分で切るのは難しい。一度に仕上げたら虎刈りは見えてる。
なので発想を変える。一度に仕上げるのではなく、毎日少しずつ切るのだ。
床屋散髪の場合、散髪直後が100%の仕上がりとすると、その後髪が伸びてきてたとえば60%とかに髪型が崩れたら床屋に行くわけだ。
自分散髪の場合、素人なんで100%はとても無理。ただし髪が伸びることはない(毎日のように切るため)。要は常に70%の仕上がりをキープするわけさ。結果として、平均としてはプロ散髪とそう変わりない状態を維持できる。
●散髪のやり方
伸びたなあと思う箇所の髪を摘み、梳き鋏を入れる。1日あたり3箇所くらいでいい。通常の鋏を遣うと、切った部分でばっさり行くので「0か1か」となり、髪に段がついて不自然になる。梳き鋏なら切った部分を境に「半分くらいに減る」ので、不自然さをカバーできる。素人自切りならではの作戦だ。ご存知のように、その後風呂入ったりすると切ったときとは髪の感じが変わる。そこで翌日、落ち着いた髪を見て次の作業に入る。「あー右側を切りすぎたな」とわかれば左を切る。襟足が長いなと思えば、そこを切る。
これを毎日繰り返すわけさ。ある程度短くなってきたら、毎日の必要はなくなる。気になったときに切るようにすればいい。
●散髪の場所
散髪すれば髪が飛び散る。「床に新聞紙を広げて」「100均のレインポンチョを着て」――などいろいろ試したが、結局「風呂場で全裸散髪」に落ち着いた。掃除とか後始末が一番楽。私のアパートでは風呂場に鏡がないので、洗面所の鏡でどこを切るべきかイメージしておいて、風呂場で鋏を入れ、洗面所で状況を確認することを繰り返す。
散髪が終わったらそのままシャワーを浴びて洗髪する。風呂上がりに排水溝の髪を摘んでごみ箱に捨てて終了だ。一気に切るわけではないので、捨てるのも一摘み分くらいなので気が楽。
●セルフ散髪のコツ
一番髪型が崩れがちな襟足とかもみあげあたりも、梳き鋏で仕上げて問題ない。自然に裾に向けて髪が減っていく感じに仕上げられるので不自然感はない。ただ続けるうちに「ぴしっとしない」感じにはなっていくので、たまに(梳き鋏ではない)普通の鋏でまっすぐ切るといい。梳き鋏で徐々に減らしているのでワカメちゃんカット的にはならないはずだが、もし「0か1か」感が出てしまったら、さらに梳き鋏を入れて自然に減衰するように調整する。
●注意点
ここまでの記述でわかるとは思うが、ロン毛とかでない一般的な髪型向き。その意味で男向きかな。女の子でも髪型によっては可能と思う。- tokyo editor
- 出版社の編集者。出版業界の実態について執筆している。