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サムスン完敗



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写真は、アップルVS.サムスン、証拠や証言の山に陪審員も苦労 - WSJ日本版 - jp.WSJ.com :より

韓国のソウル中央地裁が、実質サムスン勝利のホームタウンデシジョンの裁定を下し、アップルとサムスンのそれぞれに互いの特許を侵害したとし、両社に損害賠償を命じていました。まあこちらはお国柄からしてそんなものでしょう。しかし米国サンホゼの米連邦地裁は、サムスンの主張を退け、10億5000万ドル(約826億円)の賠償金支払いを命じる評決を下した判決となり、サムスン完敗という結果です。

上の写真は裁判での争点となっていることろをまとめた比較写真ですが、どう見てもそっくりさんです。  いずれにしても、サムスンにとっては屈辱的な裁定だったと感じます。アップルがサムスンの特許を侵害していたというサムスンの主張は全て退けられ、アップルがサムスンによって侵害されたと主張していた7件の特許のうち6件に侵害があったと認められたのですが、重要なことは、そのうちの5件は故意の侵害があったという裁定を下したことです。サッカーに例えれば、サムスンがペナルティエリア内で露骨な故意の反則をやってしまい、レッドカードとペナルティキックとなったという感じでしょうか。 

 判決内容に関しては見たところThecCrunchの記事が詳しいと感じます。速報:SamsungがAppleの特許とデザイン多数を侵害したと陪審員が評決―賠償額は10.5億ドル :

また裁定の難しさはこちらのWSJの記事が分かりやすいと感じます。

アップルVS.サムスン、証拠や証言の山に陪審員も苦労 - WSJ日本版 :  また 「真の問題はサムスンのデザインがアップルの特許を侵害したと言えるほど似ているかどうかだ」(WSJ)という指摘があるように、デリケートな問題が焦点でした。「スクロールの最後で跳ね返る」、「1本指でスロール、2本指でピンチ、ズーム」、「タップしてズーム」といったユーザーが触れて、違いを体験するアイデアやまたデザインに焦点があたった裁判であったことは、 商品の価値がモノから情報に移ってきている時代背景を考えると判決の意味は大きいと感じます。 家電メーカーのマーケティングや開発でなにが重要なのか、なにが競争の焦点になるのかを示しているからです。

また、この裁判を担当していたのが韓国系米国人で女性のコー判事が訴訟指導を行い、焦点を絞ったこともよかったのか、スピード裁判となりました。合議はわずか3日という裁判のスピードを日本の司法も見習ってもらいたいものです。ちなみに、コー判事は米国生まれの韓国系米国人ですが、陪審員制度とはいえ、サムスン完敗という結果は、「米国で生まれ、米国で学校教育を受けて育った人は米国人」なのでしょう。

なりふり構わず、デザインも、アイデアもパクって売ってきたということですから、ブランドイメージも傷つき、また特許侵害で指摘されたところは、変更するか、ライセンス料を支払わなければならなくなるのではないでしょうか。このままサムスンが引き下がるとは思えず、上告してくるでしょうが、アップルにとってはiPhone5の発売に弾みがついてくるでしょうし、またサムスンのスマートフォンにどう影響してくるかに注目したいところです。

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