記事

ナイナイ岡村が考えるより「風俗現場は深刻」川崎・堀之内の高級店に客から“体調悪化メール”続々 「人気嬢は発熱で失踪」店員が内部告発 - 「文春オンライン」特集班

1/2

「コロナが明けたら美人さんが風俗嬢やります」

【画像】高級店Xに客からメール「熱が続き感染の疑いが」

 4月23日深夜放送のラジオ番組「ナインティナイン岡村隆史のオールナイトニッポン」(ニッポン放送)で、ナインティナインの岡村隆史(49)はこう発言して大炎上(「矢部浩之“公開説教”はスタッフがSOS 岡村隆史『パッカーン事件とコンビ不和』の真相」参照)。新型コロナウイルスによって生活苦に陥った女性たちが、風俗店に勤務するようになるだろうという意味の発言だが、実際に性風俗の現場で働く人たちからはこんな声が聞こえてくる。

岡村はファンからの声援にも応えなかった ©文藝春秋

「それどころではありません。休業要請を無視して、オーナーは店をいまだに開けています。お客様からも発熱のメールが届きました。深刻です。皆怯えています」

「文春オンライン」特集班にこう告発するのは川崎市堀之内の高級ソープ店「X」で働くスタッフA氏(30代・男性)だ。A氏が現場の惨状を語った。

「休業要請はまったく守られていない状況なんです」

 江戸時代は東海道の宿場町、戦後は「青線街」、1966年以降は「トルコ街」として性産業と共に栄えてきた川崎市堀之内は、関東では吉原に次ぐソープランドの街。店舗数は50以上に及ぶ。

「全国的に普及した『泡踊り』と呼ばれるマットサービスは堀之内が初。HIVの脅威が叫ばれた1990年代は本番行為でのコンドーム着用をすぐに義務付け徹底した。これまで性と向き合ってきた街だけに今の状況は耐え難い。老舗店舗を除くほとんどの店が今も営業を続けており、休業要請はまったく守られていない状況なんです」(A氏)

 神奈川県のHPによると、個室付浴場業に係る公衆浴場(ソープランド)は営業休止の要請対象となっている。だが5月4日、取材班が現地を訪れると多くの店が営業を続けていた。

「にいちゃん、お遊び行こうか」

 街を歩くとお決まりのキャッチフレーズで店前から客引きが声を掛けてくる。「コロナで自粛しないのですか?」と質問しても、何処吹く風。GWは毎日営業する予定だという。

 堀之内町内会長のクリーニング店主は語る。

「ソープが営業を続けていることに関して、我々は何も言えない。今のところコロナ陽性が出た店の報告などは聞いていませんし、見守るしかない。コロナに関しては我々も気をつけて情報を集めています」

 だが、町会長の知らぬところで感染拡大の危機は町全体に迫っている。A氏が続ける。

【画像】客のメールに「熱が続き感染の疑いが」

「実は、3月半ば以降、お客様から『遊んだ後、具合が悪くなった』というメールを続けて頂いているのです。4月上旬には別の系列店舗にも『熱が下がらない』というメールがあった。そのお客様の相手をしたのは、人気ランキング上位のB子やC子。2人は3月、4月と高熱が出ていた時期があるのです。

 B子は4、5日休ませ、熱が下がったので今でも出勤してます。C子は咳も酷く、発熱が1週間以上続き、回復が見られない。店長が病院に連れて行きましたが、それ以来、連絡が取れません。店のHPからは、しれっと名前と写真が消えていました。店からは『誰にもしゃべるな』とかん口令が敷かれました」

 A氏が勤める「X」には、ソープ嬢として親が有名会社社長の二世タレントや元グラビアアイドルなどが多数在籍している。岡村は来ていないというが、客には岡村と同世代の人気ガヤ芸人やロン毛のイケメンタレント、野球選手・力士などのスポーツ選手、そして政治家も多数来店するという。

「4月7日以降、有名人はいらしてませんが、うちの店は4割近くがリピーターとして来店されるのです。お金持ちだけが来店する訳でもなく、ギャンブルで大勝ちしたり、年金を貯めてくる方なども多い。いろいろな方が来店されるわけです。

 コロナの対策としては、女の子たちの検温は毎日しています。しかし、キスや即尺(風呂に入る前のオーラルセックス)などの濃厚接触を繰り返しているわけですから、女の子たちだけではなく、お客さんにもリスクは常にあると思います」

 リスクを冒しても、この時期に通ってくるのは多くが常連客だという。

常連客は「自分が店に行くことで他の客から女性を守る」

「多くは店の子に恋をしている、俗にいう『はまっているお客さん』。女の子の営業が上手いのもあります。そういったお客さんは『自分が店に行くことで他の客から守っている』と思われているようです。

 うちはソープですから、女の子は借金で首が回らなくなった子がほとんど。一番多いのはホストクラブ依存の子で、他にも買い物依存症や、整形費用に散財していたり、親や家族の借金を返すために来る子もいます。みな本音はこんな時期に働きたくない。ですが、借金がある上に店が開いているし、逆らって休むと干されてしまう。男性従業員はもっと酷い。休むと言うと簡単に切られています。家族を養うために怖いけど働くしかない」

 店はなぜ休業しないのか。そこにはランニングコストの問題があった。

「一番は家賃です。ソープは権利商売なので特定の場所でしか営業できません。店は家主に月に何百万円と払っています。一応お風呂屋さんなので、水道代も月に100万円単位でかかる。それに従業員の人件費、何をしているかわからない幹部や顧問もたくさんいる。大きい声では言えませんが、反社会の人とのおつきあいもある。発熱者を隠してでも店は営業しないといけない。ですが、このまま営業を続けていたら、世間様に迷惑がかかります」

 A氏は危機感から、4月半ばに神奈川県の衛生管理課や川崎市の保健所に現状を内部告発した。だが、先方からはなしのつぶて。大きな変化はなかったと話す。

あわせて読みたい

「新型コロナウイルス」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    自民党内「国賓中止はやり過ぎ」

    赤池 まさあき

  2. 2

    綾瀬はるか交際報道 相手は憔悴

    女性自身

  3. 3

    「山本太郎は男を下げた」に反論

    早川忠孝

  4. 4

    医師が「コロナ慢性感染」の仮説

    中村ゆきつぐ

  5. 5

    都の感染急増 表面だけ報じるな

    青山まさゆき

  6. 6

    男子中学生と性交 40歳妻の素性

    文春オンライン

  7. 7

    関西のテレビが東京と違うワケ

    放送作家の徹夜は2日まで

  8. 8

    研究者に転身 いとうまい子の今

    NEWSポストセブン

  9. 9

    山本太郎氏は独自路線を自重せよ

    猪野 亨

  10. 10

    不祥事俳優カットせぬフジを称賛

    PRESIDENT Online

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。