- 2020年05月04日 12:25
声をあげたら周りが助けてくれた。いじめをなくすのは無理でも、小さくすることはできる くまだまさしさん×たかまつなな対談【vol.1】
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「く〜ま〜だ〜まさしぃ〜の〜」から始まる小道具を巧みに使いこなした明るい芸風で、イベントに引っ張りだこのくまだまさしさん。
そんなくまださんが昨冬、衝撃の内容をツイート。過去に壮絶ないじめ体験があったというのです。このツイートは反響を呼び、たくさんの人を勇気づけました。今の姿からは想像できない過去を持ちながら、どうやってそれを乗り切ったのでしょうか?vol.1では、今いじめで悩む人たちに向けて、当時の話やいじめをなくす方法などについて語っていただきました。
くまだまさしさんツイッター(2019年11月7日)より
https://twitter.com/kumadamasashi/status/1192274797922783233?s=20
中学の時に先輩から暴力や金を取られるなど毎日凄まじいイジメにあってました。
— くまだまさし (@kumadamasashi) November 7, 2019
親や先生に言った事で全ての人が動きました。
先輩が全員謝りに来て次の日から学校に行きました。
初めは学校も行きづらかったですが、毎日先輩は僕に『ごめんな』と誤ってました。
数日で普通に戻れました(^_-)
■殴る蹴るは当たり前。ささいなことから始まった先輩からのいじめ

―昨年、くまださんがいじめられていた体験をツイートして話題になりましたね。
軽い感じでツイートしたつもりが、ネットニュースで話題になったり、反響がすごくてびっくりしました。
―明るいくまださんからは想像もつきませんでした。
30年以上前の話なので忘れていることもありますけど、覚えている範囲で全部お話したいと思います。中学生になってすぐの4月くらいからいじめが始まりました。
―いじめのきっかけは何だったのですか?
家が裕福ではなく、お風呂がなかったので、毎晩、お風呂屋さんに行っていました。その帰り道に学校の先輩に会ったんです。その時は楽しい感じだったんですけど、日が経つにつれて、いじめに変わっていきました。
―どんないじめだったんですか?
殴る蹴るは当たり前。あとはお金を持ってこいとか、スーパーの商品を取ってこいとか。親の財布から1000円、1万円、多い時には5万10万とってきたこともありました。母親にもおかしいと思われていたはずですが、何も言えない状況でしたね。
―10万円!?
当時流行っていたおニャン子クラブのコンサートチケットの代金です。先輩が「予定が入って行けなくなったから、10万円で買え」と。
―やり方がすごい。
そういうのも辛いですけど、殴られたり蹴られたりする方が辛い。小学校から上がったばかりで体もできてないですし。
―助けてくれる人はいなかったんですか?
助けはなかったですけど、1年生で他にもいじめられている子がいて、悔しさや辛さは分かち合ってましたね。そもそも急に家に電話がかかってきて、ビルの屋上とか、誰もいないところに呼び出されるので、自分から誰かに相談しない限り、周りには気づかれていませんでした。
―呼び出されても行かないという選択はなかったんですか?
怖いからできない。親に「どこに行くの?」って聞かれても「お風呂屋さん」って言ったり。
わざと元気に振舞ってました。思春期だったので、そういうのを親にバレたくないという気持ちがあったのかもしれないですね。
―心配かけたくない、ということですか?
心配ではなく、恥ずかしいから。外ではいじめられていましたが、年頃で家では親の言うことを聞かなかったので相談できなかったです。唯一救いだったのは「1年生はすごくいじめられる。2年生はちょっといじめられる。3年生は天下」だったから、1年我慢すればいいと思えたこと。
―反抗期で相談しにくい時期だったんですね。
■我慢できず大爆発!全てを告白して状況が一変

でも我慢できなくなって、ついに大爆発しました。
―どうされたんですか?
今では本当に申し訳ないと思っているんですけど、ある日突然感情が溢れてきて、家で母を殴ったり蹴ったりしていました。そんな風に怒りをぶつけていた時に、初めて「俺も辛いんだよ」と全て告白したんです。
―お母様の反応はどうでしたか?
母親は人前で涙を見せる人ではなかったので、悲しかったり辛かったりしたと思うんですが、ただ僕の話をゆっくり聞いてくれました。そしたら、次の日からすごい動きがありました。
―動きとはどういうことですか?
両親が同級生の親に連絡したり、学校に電話したり。そこから、周りの親や先生たちが「これは緊急事態だ。よくぞ言ってくれた」という感じで動き出してくれました。
―その時、何がうれしかったですか?
「1年間は我慢しなければいけない」と思っていたのがなくなったことや、大人が止めてくれたということ、全てがうれしかった。プラス、前日まであったいじめがその日を境になくなったんです。
―良かったですね。でも「何チクってんだよ」とか言われなかったんですか?
そうなるんじゃないかと僕も焦ってましたが、まったくなかった。先生たちがいじめている人に電話したり家に行ったりして、「全員でくまだに謝りに行け」ということになりました。それで校長室に僕と先輩たちが集まりました。
- たかまつなな
- お笑いジャーナリスト・株式会社 笑下村塾 取締役
1993年神奈川県横浜市生まれ。慶應義塾大学大学院政策メディア研究科、東京大学大学院情報学環教育部修了。フェリス女学院出身のお嬢様芸人としてデビューし、日本テレビ「ワラチャン!」優勝。また「朝まで生テレビ」「NHKスペシャル」などに出演し、若者へ政治意識の喚起を促す。
笑下村塾ホームページ
https://www.shoukasonjuku.com/



