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「食べログ」と「アマゾン」の5段階評価の、似ているようで大きな違い

「食べログ」というグルメサイトがあります。飲食店を利用者がレーティングするサイトで、今や飲食店にとっては集客に最も大きな影響力があると言われています。

良く似た仕組みとしては、アマゾンがあります。書籍を中心としたオンラインサイトですが、こちらにも書籍のレビューというのがあり、読者が本の評価を5段階で行います。これも、出版社や著者にとっては、無視できない影響力があります。

2つに共通するのは、グルメライターや本の評論家といった専門家が評価するのではなく、素人の情報をまとめることで、「大衆知」から価値を知ろうとしていることです。。

実際、素人と言っても、専門家顔負けの深い洞察力や知識を持っている有名なレビュアーもいます。レストランに行く前には食べログで点数を見る、本を買う時はアマゾンで評価を確認する。似ているように見えますが、2つの評価には大きな違いがあるように思います。

食べログが対象にしている飲食店の場合、その価格帯には大きなレンジがあります。1000円以下のラーメン店もあれば、3万円以上する高級フレンチや、お寿司のお店もあります。食べログの評価の方法は、基本的には価格の割りに美味しくて、雰囲気が良いお店が高評価になります。つまり、価格と価値の関係であるコストパフォーマンスが評価の基本軸なのです。

これに対して、アマゾンが主対象とする本の場合、価格はほとんどの本が1000円前後です。したがって、割安割高という視点はほとんどありません。価値、すなわちクオリティだけが評価の軸になるのです。

同じ評価でも、食べログはフランス語で言うところの「キャリテ・エ・プリ」がポイントに、アマゾンは「キャリテ」だけを見ていることになります。

ここで悩ましいのは、食べログの評価の捉え方です。例えば、同じ4点の評価であっても、3万円のお店と1000円のお店では、意味が異なります。どちらも「価格<価値」という点で評価されているのですが、その割安度は評価だけからは知ることができません。

食べログでも、アマゾンでもレビューの内容に首をかしげることが良くあります。特に食べログの場合は、高級店も大衆店も同じ尺度で評価しているため、点数だけではなく、評者の価値観を知るために、コメントまで読まないと、その人が評価している価値が見えないのです。

このようなレビューを情報として活用する時は、平均点を見るのではなく、どのレビュアーが評価しているのかを見た方が確実だと思います。どちらにサイトにも常連の投稿者がいます。その人たちの中で、自分と似たような好みや嗜好をもっている人を探し、その人に目利きになってもらうのです。

点数だけが、一人歩きしてしまいがちなレビューですが、平均だけを鵜呑みにするのではなく、評価のコメントを上手に活用することができれば、とても有益な情報源になると思います。

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