- 2020年05月03日 14:02
米、ロックダウン反対デモ頻発
1/2Japan In-depth 編集部(元木満里奈)
【まとめ】
・27日からサンディエゴのビーチがアクティビティー目的に限り開放。
・ビーチ解放でウイルス感染者数が爆発しないか懸念する声も。
・ロックダウン反対デモも頻発。参加者の逮捕も。
カリフォルニア州サンディエゴでは4月27日からビーチがアクティビティー目的のみに限り開放された。サンディエゴの全てのビーチが該当するわけではないが、北サンディエゴのエンシニータスエリアを除き、比較的多くのビーチが解放された。
サーフィン、水泳、カヤック、ランニング、ウォーキング等が該当し、ビーチで座ったり立ち止まったりしない限り許可される。6フィートのソーシャルディスタンシングは保たなければならない。駐車場、桟橋、ボードウォークは人口密度が高くなり、人々の溜まり場になってしまう可能性があるので未だ解放されておらず。公園も先週から一足先にアクティビティー目的に限り解放されている。
これはビーチ解放の第一段階で、これが新型コロナウイルス拡散に大きく関係しなければ、第二段階で駐車場、桟橋、ボードウォーク等の公共の場所も解放される予定である。
そんな中、この第一段階を心待ちにしていたのがサンディエゴ中のサーファーたちだ。予想はしていたがサンディエゴでも人気のパシフィックビーチは新型コロナウイルスでロックダウン中とは思えないほどの人で海が埋め尽くされた。

サーファーだけではない、夕方のゴールデンアワーにはビーチを歩く多くの人でここ数日賑わっている。正直今回のビーチ解放で新型ウイルスの感染者数が爆発的に伸びてしまわないか不安な人は私だけではないはずだ。
実際に、サンディエゴの少し北、オレンジカウンティーでは先週末のヒートウェーブでビーチに人が集まりすぎた為、カリフォルニア州知事のギャビン・ニューサム氏はカリフォルニアの全ビーチをクローズすると発表。しかし、サンディエゴカウンティーの理事会がサンディエゴのビーチは解放されてから住民はルールに従って行動している為、今回のカリフォルニア州全ビーチクローズ案を考えなおすよう手紙を出した。
その結果、問題となったオレンジカウンティーのみ5月1日よりビーチへの立ち入りが禁止されている。ビーチで体を動かして楽しむサンディエゴの住民を含め、今回の第一段階を無駄にしてはならない。
世界中が次々とロックダウンし、人との接触を避ける中、なぜサンディエゴのビーチは解放されたのか?新型コロナウイルスの感染者数が落ち着いて減ってきているわけでは決してないのだ。未だに日々患者の数が増え続けている。
大きな理由の一つにサンディエゴ、またはロサンゼルスで起こっているデモが関係している。ここ数週間でロックダウンに対するデモがサンディエゴで頻発しており、一番最近だと26日の日曜日にパシフィックビーチにて100人以上の人がマスクもせずに集まり、ロックダウンに対してデモを起こした。ダウンタウン、エンシニータスでもデモは起こっており、逮捕された住民も数名いると報道されている。
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