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あくまでもフリーランスやネットメディアの立ち入りを拒否する国会記者会館

 8月16日、フリーランス連絡会は国会記者会(記者クラブ)に対し、以下の申し入れを行った。

 《本会事務取り扱いで、貴会との折衝にあたってきた佐藤裕一、畠山理仁、寺澤有の3名が国会記者会館の屋上から10分間、反原発の抗議活動を撮影することを許可してください。なお、3名が撮影した静止画や動画については、本会所属以外のフリーランスにも無償で提供します》

 しかし、22日、これを拒否する回答が電子メールで国会記者会の佐賀年之事務局長から送られてきた。以下が全文だ。

 フリーランス連絡会 御中 8/22 国会記者会事務局長 佐賀

 先日申し入れのありました記者会館屋上での写真撮影について常任幹事会で協議したところ、以下の理由により認められないこととなりました。

 7月17日にアワプラネット社から出された屋上立ち入り要望に対し、記者会は非会員の屋上立ち入りを原則的に認めておらず、記者会の意向に反してアワプラ社が屋上に立ち入る権利を認めていないことを理由にお断りしました。その後もこの事情に変わりはありません。

 ただし、衆議院が現在、類似の要望について可否を検討していますので、その決定も参考にすればよいとの意見もあります。

 7月、独立系ネットメディア「OurPlanet-TV」(白石草代表)も国会記者会に対し、国会記者会館の屋上から反原発の抗議活動を撮影させるよう申し入れたが拒否され、これを認めさせるため、東京地方裁判所に仮処分を申し立てたが、却下された。

 おそらく国会記者会は裁判所のお墨つきが得られたとの認識で、「記者会の意向に反してアワプラ社が屋上に立ち入る権利を認めていない」などと強気な言いまわしをしているのであろうが、上記仮処分の審尋でも、記者会が衆議院所有の国会記者会館を独占的に、しかも無料で使用できるという証拠は示されなかった。

 国会記者会の回答中、「衆議院が現在、類似の要望について可否を検討」とあるのは、「OurPlanet-TV」が同院に対し、国会記者会館屋上の使用許可を申し入れていることを指す。ところが、こちらも「22日に不許可が決まった」(白石代表)という。

 施政者と記者クラブの癒着はあいかわらず強固だが、フリーランスやネットメディアに期待する声を背景に、次の手を模索しなければならない。

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