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コロナ禍の裏で起きていること

世間は連日、マスコミも、いやおそらく世間の多くの人も、話題はコロナ禍ばかりだろう。何か身の回りの別の話をしていても、そこにコロナウイルスの陰が覆い被さってくる。

その裏で何が起きているか、と考えてしまう。

私のところには、何かと情報が寄せられる。結構きわどい話もある。どこそこであくどいこと、理不尽なことが行われているという告発だ。ただ正確な資料をいただけるのなら有り難いのだが、個人的経験や憶測だけでは如何ともしがたい。

暗に記事にすることを望んでいるようだが、世間にそうした問題をさらすのは簡単ではない。一方的な情報提供だけに頼らず裏を取り確証を得ないといけないし、双方に取材も必要だ。その上で発表媒体やタイミングを図らねばならない。それができない場合は、せいぜい場所も人もシチュエーションも伏せて「こんな話がある」と雑談にしておくのが関の山だ。だが、それだけでは悔しい。

先日は、宮崎で自分の山が盗伐にあった、という相談が寄せられた。結構な規模だ。気がつくと持ち山の半分ぐらい丸裸にされていたという。警察はまったく動こうとしない。相変わらず被害届さえ受理しない。この分野は私も昨年取材してきたので、真偽も含めて内容がだいたい想像できる。とはいえ私にできることは被害者の会を教えて、戦い方を伝えるぐらいのものだ。
しかし、世間が「外出自粛」とか「仕事はテレワークで」なんか言っている最中でも、盗伐業者は平気で動き回っていることに呆れてしまう。いや、外出する人が減った今こそ監視の目も緩むと読んでチャンスと思っているのかもしれない。

今後コロナ禍で日本経済が傾き続けるとしたら、木材需要も縮小するだろう。そうなると木材価格も落ちる。ところが、それでも木材生産は続いているようだ。行き場を失っているのに、木を伐り続ける。通常なら休止するのが順当だろうが、林業には伐れば出る補助金がある。その木材の価格が暴落しようと、たっぷり出る補助金目当ての伐採が続いている。
盗伐の場合は補助金はないが、安くつく(盗むのだから原価ゼロ)から材価が落ちても利益が出る、量を多く出せば儲かると他人の山を狙うかもしれない。

そんな木材でも安けりゃいいと平気で買い取る業者もいるだろう。とくにバイオマス発電は大量の木材が必要だから出所にこだわらないケースが多い。ちょうど発電用木質ペレットのひどい裏側の資料をいただいたばかりだ。

そんな腹立たしさも、コロナ禍が覆い隠す。声を上げても聞こえない、届かない。

世の中、曲がっている。真っ直ぐ、真っ当には進まない。コロナ禍の今こそチャンスと蠢く連中がいっぱいいる。

※裏山にあった曲がり木。

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