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習近平の操り人形…なぜ、WHOは中国に牛耳られたのか

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WHOに寄付するビル・ゲイツは正しいのか

米マイクロソフト創業者であり、慈善基金団体の運営者にして世界長者番付トップ3入りの常連のビル・ゲイツ氏。先日の彼のツイートに目がとまりました。

トランプ大統領がWHOへの資金拠出停止を実施したことが大きな話題となり、そのことをゲイツ氏は「WHOが新型コロナウイルス感染拡大を抑えており、代わりを務める組織が存在しないため、(資金拠出停止)は非常に危険」と警鐘を鳴らしています。

一方でWHOはコロナの対応などを巡って「中国贔屓(びいき)だ」などとも批判されています。台湾からの警告を無視するなどの行為が非難を浴びており、ゲイツ氏の意見も疑問視する声がネット上などで多く挙がっています。

中国の国旗※写真はイメージです - 写真=iStock.com/Igor Ilnitckii

WHOはなぜ、台湾の警告を無視したのか?

米国・欧州がコロナウイルスの対応に苦慮する中、台湾はウイルスの封じ込めに成功しているといえる数少ない国です。今月14日には新規感染者数ゼロを達成しており、IQ180の大臣・オードリー氏の妙案で政府がマスクを買い取り、一部の人による買い占め防止に打って出るなどその手腕は見事なものです。

そんな台湾は昨年12月末に、中国・武漢で原因不明の肺炎が蔓延しており「人から人の感染の可能性」についてWHOにメールで通報しています。しかし、WHOはこれを無視。それどころか今年1月に「人から人への感染は少なく、緊急事態にはあたらない」などと台湾の主張を否定しました。

中国は台湾のWHO参加は「一つの中国」原則を認めない方針であり、中国への忖度をするWHOが台湾の主張を無視した格好です。

結果的に各国で感染拡大防止策が遅れることとなり、パンデミックが起きたことでトランプ大統領はWHOへの資金拠出停止につながったのです。

なぜ中国がWHOを今牛耳っている、と言われるのか

よく「WHOはチャイナ・マネーで買収された」という主張が見られます。ただ、WHOへの拠出額をみるとそうでもありません。2018年の実績で言えば、米国が3.4億ドルで中国は4400万ドルですから、圧倒的に拠出しているのは中国ではなく米国です。

一方で、WHO事務局長は国連加盟国によって、平等に1国1票の投票で選ばれます。投票数を稼ぐには、国の数が多い新興国から支持を得る必要があります。そして中国は途上国への輸出総額は世界1位、輸入総額で言えば2位の立場にあります。

「ニューズウィーク」に寄稿した中国問題グローバル研究所の遠藤誉所長は、テドロス・アダノム・ゲブレイェスス事務局長の選出について以下のように解説しています。

「(テドロス事務局長の出身地)エチオピアは「一帯一路」の要衝の一つで、たとえば鉄道建設などにおいて中国が最大の投資国(85%)となっている。チャイナ・マネーなしではエチオピアの国家運営は成り立たない。

そのことを熟知している中国は、それまでの香港のマーガレット・チャンWHO事務局長の後任選挙でテドロスの後押しに走り回ったが、2017年5月23日のWHO総会における選挙で見事に成功している。中国の狙い通りテドロスが当選し、2017年7月1日に事務局長に就任したわけだ」

(引用元:習近平とWHO事務局長の「仲」が人類に危機をもたらす

投票も健康支援も新興国と密接に関わっている特殊性と、新興国と関係の深い中国の関係性から「WHOは中国に牛耳られている」と指摘されているのです。

テドロスと習近平はじっこんの仲

遠藤氏は上記記事で、テドロス事務局長について「習近平国家主席とは入魂(じっこん)の仲」「中国の王毅外相とも非常に仲が良い」と述べています。

実際、WHOのテドロス氏は明確に中国を称賛する発言をしています。

「中国の対応も過去にないほど素晴らしい」
「中国の尽力がなければ中国国外の死者はさらに増えていただろう」
「中国の対応は感染症対策の新しい基準をつくったともいえる」
「習近平国家主席のリーダーシップを他の国も見習うべきだ」
「中国国外の感染者数が少ないことについて、中国に感謝しなければいけない」

目下、感染拡大の渦中にある米国は、今回のパンデミックの責任は中国政府の隠蔽工作や、虚偽の情報発信にあり、防疫対策を怠った責任について厳しく非難しています。米国政府によると、中国政府はウイルスの発生した事実、感染者数、症状の事実を隠蔽、歪曲したことで他国の防疫対策の遅れを招いたと痛切に指摘をしています。

「すべての人々が可能な最高の健康水準に到達すること」を目的に設立されたWHOが中国政府寄りの発言を続けたことで、「WHOは過度に中国寄りだ」と指摘されるのも無理からぬことに思えます。

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