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  • ヒロ
  • 2012年08月20日 10:00

社長業10年目の挑戦 その1

私の周りには何人かがサバティカル休暇を1年ぐらい取得した人がいます。サバティカル休暇とは長期にわたり、一定の功績があった人に与えられる休暇のボーナスだと思っていただいて結構だと思います。原則無給ですが、国により小遣いがでるところもあるようです。、そして、ここカナダでサバティカルを取った友人は世界一周旅行の褒美を出してもらい、その見返りに各地での仕事に関するレポートを送るという条件でした。

初めて聞いたとき、日本では考えられないスケールの大きな休暇にほとんど理解が出来なかったのですが、今、その必要性がなぜあるのか、分かってきました。

日経ビジネスの経営教室。ローソンの新浪剛史氏の「クラス」はかなり「盛況」だったと聞いておりますが、私は特に最終回の「独裁経営者」のリスクについて激しい共感を覚えました。新浪氏が社長業10年目というですが、実は私も今年ちょうど10年を迎えました。もちろん、新浪氏と私を比べることはできませんが、10年前、彼は三菱商事から背中を押され、私は青木建設から背中を押されました。

新浪氏は建て直しから成長、創造という三段階を経て今、後進に道を譲りました。それについて氏は「僕にとって一番辛い仕事」と述べています。自分で作り上げた帝国において城の戦略作戦参謀の地位を明け渡すということですから「辛い」という言葉が彼にとってどれほど苦労してきた道のりだったかというのが良く分かる気がします。

では何故、まだ、53歳の新浪氏が道を譲らなくてはいけないのでしょうか?それは氏の高い目標感から来る行き詰まりではないかと思います。実は皮肉な事にその道を譲り受ける1人が玉塚元一氏なのですが、ご記憶にある方も多いと思いますが氏はユニクロの社長をやり、柳井正氏にバッサリ切られました。その柳井氏のユニクロは一時のブームが沈静化し、海外を中心に事業のシフトが進んでいるものの最近は「柳井マジック」が出てこなくなりました。

なぜ柳井帝国のユニクロで磨きがかからなくなったか、といえば想像するに社員が「柳井さんの顔色をうかがっている」様な気がするのです。柳井さんから溢れんばかりの創造力が無限に出てくればよいのですが、そんな事はありえないのです。ですから柳井さんも後任探しに必死になっているのです。

私が青木建設の会長秘書をしていた時、カリスマ会長が私に「この会社は俺が決めないと何も決められない」と嘆いたのを覚えています。が、それは言葉を返せば高い権限の集中の結果、組織が硬化したともいえなくはなかったわけです。

一昔前、モーニング娘が流行った際、つんくは時の人でした。しかし、先日モー娘の記念すべき50枚目のシングルが発表されたにも関わらず、世の中は秋元康プロデュースのAKBの足元にも及ばない状態です。これを経営の創造性という観点から見ればつんくのビジネスモデルにおける「斬新なる発想の限界」だったともいえるわけです。

日本ではポジションにしがみつくケースが多く見られます。一定の成果と成長が続いている限りにおいては良いかと思いますが、それが止まった時、経営者の後ろにいるすべての従業員も止まるということであります。そして、もっと怖いのが私のようなオーナー経営者だと思います。それはオーナーに座している甘えでもあります。何気ない経営を続けるのであればそれもありかもしれませんが、私にはそれがどうしても納得できません。

ではどうするか?明日のブログで私の社長業10年目の挑戦の話を続けたいと思います。

今日はこのぐらいにしておきましょう。ブログの応援もお願いできますか?

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