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「一休」はディスカウント予約サイトではなく、観光資源の効率化サイト

「一休.com」というサイトがあります。実は、この週末もこちらのサービスを使って、のんびり過ごすことができました。デフレの環境下、このサイトが、売上を着実に伸ばしているという記事を新聞で発見しました。

一休のサイトに行くと、高級ホテルやレストランなどのお得なプランや、このサイトでしか購入できない限定のプランがたくさん揃っています。決して単価の安いものではありませんが、いわゆる「キャリテ・プリ」から見て魅力的な商品が豊富にあって、一覧で比較することができるのです。

今は国内の施設がほとんどのようですが、北海道から沖縄まで、画面を見ているだけで、目移りするような商品が溢れています。

ホテルや旅館というのは、飛行機などと同じように、空間を売るビジネスです。飛行機が価格を下げてでも満席で飛ばすことにこだわるように、ホテルや旅館も稼働率をいかに上げるかに腐心しています。景気が悪くなると、高級旅館やハイエンドのホテルには客が集まらなくなります。大震災以降は、外国人だけでなく、法人の需要も落ち込み、稼働率の低下をどう食い止めるかが、業界の課題になっています。

一休は、稼働率を上げたい旅館やホテルから、空室を安く仕入れ、独自のサイトで販売することで業績をあげてきました。さらに、施設とタイアップして、オリジナルの企画を作り、限定商品として販売することで、感度の高い利用者のニーズにきめ細かく対応することで、人気を博しています。

このような予約サイトは、余っている在庫を安く仕入れてさばいていく、ディスカウント商法のように見えますが、別の見方をすれば、ホテルや旅館といった観光資源に対する需要と供給をマッチングする、「観光資源効率化サイト」と見ることもできます。

例えば、京都でどこか泊まりたいホテルを探すとして、1つ1つのホテルに価格や空室状況を聞くのは大変です。ところが、一休のようなサイトに空室情報が集まり、他の施設との比較感から適切なプライシングがされていれば、需要と供給がそれぞれの価格で折り合わせることができるのです。

日本の観光地に来ていつも思うのは、豊富にある素晴らしい自然や食べ物や宿泊施設といったものが、多くの人の目に触れず、無駄になってしまっているということです。観光地がそれぞれPRをしていくことも重要ですが、そんな観光資源が一覧できて、マーケットのように自由に売買できる場があれば、そこに参加することで、観光資源全体がもっと効率的に活用されるようになる。

一休.comのようなサービスに参加する、供給者、需要者がもっと増えれば、日本の観光ビジネスはもっと活性化する。旅先で、そんなことを考えました。

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