市場に大きな影響を与えているコロナショックは多くの日本人の日常生活も変えてしまい、直後は見えずに実感のなかったリーマンショックよりも身近に肌感覚で感じられると思います。
日本経済にも世界経済にも大打撃を与えない訳がないことは小学生でもわかります、
個人的にも日本という枠でも元の生活に戻れるのはいつかと不安になりがちですが、こういう時こそポジティブな未来を想像したいものです。
コロナショックという大打撃は日本にとって悪いことばかりではありません。
日本はガイアツ(外圧)がないと変われない国と言われますが、痛い目を見ないと旧来の価値観や慣習や既得権益を手放して自らの意思で主体的に前へ進むことがとても苦手な国だと思います。
残念ながら政治・行政の後手後手対応などはバブル崩壊からリーマンショックを経ても今回のコロナショックで進歩は見られず、世界各国と比べても驚くほどの遅さと能力の低さをまざまざと見せつけられ今後も日本経済にとってのハンデとなり続けるとは思いますが、これも政治に閉じた問題ではなく国民性に起因しているので簡単には変われないとは思います。
でも、日本の弱点を補ってくれるのが時々起こるガイアツで、今回のコロナショックにも振り返れば良かったと思える変化は沢山出てくると思います。
政府が「働き方改革」なんて旗を必死に振っても日本の旧態依然の組織はカメの歩みでしか変わりませんが、コロナショック一発でカメも猛スピードで劇的に働き方を変えざるを得ません。
テレワークを実際にやってみればデメリットも小さく効果も大きいことがわかれば、コロナ後も在宅ワークが当たり前の世界になるかも知れません。
そうなると仕事の評価はアウトプットでせざるを得ないので、評価する側の能力も極めて低いから会社に毎日ダラダラ遅くまで残って仕事してる振りをして上司が先に帰るのを待つなんて人生の無駄をしながら過ごす必要もなくなり体も心も健康になるかも知れません!?
また、「低遅延」「多接続」「大容量」5Gを利用したサービスが望まれ進展するでしょう。
日本の組織って放っておいたら百年後も平気でFAXの送受信して疑問に思わず世界から取り残されてしまいますからね!?
診療報酬が低いからと導入が進まなかったオンライン診療もコロナがやらざるを得ない環境を作り出してくれたことで今後は当たり前の世界になっていくかも知れません。
人口減少社会になっても東京一極集中は続く歪な構造でしたが、大手町丸の内や新宿に毎日通勤する必要がなくなり密を避ける為にも、より郊外へより地方へと逆回転するかも知れません。
日本に限りませんが、大気汚染が解消されて空が青くなります。
もう起こってしまったので嘆いても仕方なく、転んでもタダでは起きないと「世界恐慌以来の危機」(?)を利用してやろうとする逞しい個人や組織が日本にも少なからずあることでしょう。
もうなんとか災いを恵みに変えるしかなく、その努力と知恵が未来を分けるのかも知れません。
危機が大きければ大きい程、日本が大きく変われて前に進めるチャンスだと部分的には期待したいものです。
記事
- 2020年04月20日 14:00
コロナショックというガイアツが日本に与えるポジティブな面を考えよう!
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