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【食品スーパー】、お客は売り場で買い物できない!ネットスーパー専用の店舗が増加中?


■新型コロナウイルスの影響により、食品スーパーは時短営業や入店制限・購入制限、従業員のマスクや手袋の着用義務、レジでの仕切り板の設置、レジ待ち行列での6フィート(1.8メートル)間隔のソーシャル・デイスタンシング導入、(一部のスーパーは自治体では)エコバッグ持ち込み禁止、店内ワンウェイコントロールの導入、食品など必需品のみの販売等、様々な施策で店内感染を防ぐ努力を行っている。

大手スーパーマーケットチェーンで徐々に広がっているのが、既存店舗をダークストアに転換する戦略だ。

ダークストアとは店の中で買い物ができるインストア・ショッピングはなく倉庫に専用の駐車スペースがついた食料品の受け渡し専用拠点だ。

ダークストアではアマゾンが2年前にシアトルにオープンした「アマゾンフレッシュ・ピックアップ(Amazon Fresh Pickup)」がよく知られている。

お客の立ち入りを禁止して売り場をカーブサイド・ピックアップや店内ピックアップ、宅配サービスなどネットスーパー対応の倉庫にするのだ。

 スーパーマーケット最大手チェーンのクローガーは先月25日、同社で初となるピックアップオンリーの食品スーパーをオープン。

ネット販売専用のクローガー・ピックアップ・オンリーストアはオハイオ州シンシナティ郊外のマウント・カーメルにある既存のクローガー(4630 Aicholtz Road Cincinnati, OH 45244)の食品スーパーをネットスーパー専用の倉庫に改装したものだ。

クローガー・ピックアップ・オンリーストアはカーブサイド・ピックアップと宅配サービスのネットスーパーに特化しており、お客が買い物をする売り場は倉庫になっているため店内の買い物はできない。ただファーマシーは建物内に残っており処方箋のピックアップで施設内に入ることは可能となっている。

ネットスーパーでピックアップできる時間は午前8時~午後8時まで。カーブサイド・ピックアップの手数料は無料となっている。

 ネット通販最大手のアマゾンは当初、ロサンゼルス郊外ウッドランドヒルズ地区に傘下のホールフーズ・マーケットとは別の食品スーパーをオープンする予定だった。

新型コロナウイルスの感染拡大でネットスーパーの需要が高まるなか、ウッドランド・ヒルズの店舗を売り場を倉庫にしたダークストアとして12日にオープンした。

ウッドランド・ヒルズにオープンしたダークストアは宅配サービスのみに対応し、カーブサイド・ピックアップや店内ピックアップも行っていない。利用者はアマゾン・アプリやホームページを介しての注文しかできないことになっている。

アマゾンはまた、ネットスーパーに対応できるよう一部のホールフーズの営業時間を短縮している。お客が売り場にいない営業時間外でネット注文を処理するのだ。

アマゾンは15日からニューヨーク・マンハッタンにあるホールフーズ・ブライアントパーク店をダークストアに変換し、ピックアップと宅配のネットスーパー対応のみにしている。

ネットスーパー需要が急増しプライムナウやアマゾン・フレッシュは現在、キャンセル待ちとなっている。アマゾンは今後も一部のホールフーズをダークストアに展開していくのだ。

 ペンシルベニア州など5州に食品スーパー等、470店以上を展開するジャイアント・イーグルもダークストア戦略を導入している。

ジャイアント・イーグルは9日、オハイオ州北東部に位置するカヤホガ・フォールズ地区にある食品スーパーをダークストアに切り替えた。

18日もオハイオ州クリーブランド郊外のガーフィールドハイツ地区にあるジャイアント・イーグルの売り場をネットスーパー専用の倉庫にする。

両店とも売り場へのお客の入場を禁止し、スタッフがネット注文された商品をピッキングしていくのだ。

ジャイアント・イーグルではピックアップ手数料は無料としており、宅配サービスでは注文当日の受け取り手数料は9.95ドル、翌日は5.95ドルとなっている。

ピッツバーグ・ポスト・ガゼット紙が報じたところによると、ジャイアント・イーグルでは毎週、ネットスーパーに約1,000件の注文があり、ピッキング専用スタッフとなるピッカーの採用を増やしているのだ。ジャイアント・イーグルではダークストア化する候補は他にも2店舗あるという。

 全米食品商業労働組合(UFCW)が13日に発表した資料によると、スーパーマーケット従業員で新型コロナウイルスに感染した人は3,000人近くとなった。亡くなった人は少なくとも30人にも上るのだ。

コロナ禍が長引けば、お客ばかりかスタッフにも感染のリスクを高めないためにもダークストア戦略をとるスーパーが増えるだろう。

一部のスーパーを先を見越して、小型ロボット物流のマイクロ・フルフィルメントセンター(Micro-Fulfillment Center:MFC)導入を急ぐかもしれない。

トップ画像:NYマンハッタンにあるホールフーズ・マーケット・ブライアントパーク店。営業しているが、お客は店内で買い物ができない。アマゾンはこの店をダークストアに転換しネットスーパー専用にしたのだ。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。後藤は先日、近所のトレーダージョーズに視察に行ってきました。トレーダージョーズで実際に買い物してわかったのは、やはり店内で感染しやすいという、仮設です。トレーダージョーズでは300坪という狭さでお客の入場を制限しています。午前9時のオープンに合わせて行ったのですが、入店までに30分もかかりました。寒い中、外で長く待たされているとトイレに行きたくなります。入店後に多くのお客がトイレに行くだろうと思ったのです。ニューヨークなど寒い地域だとなおさらです。

トレーダージョーズはネットスーパーをおこなっていませんから店に行かないと買えません。つまり具合の悪い感染者も集客するリスクが高くなります。お腹が緩くなった感染者(腸にいくウイルスもある)は外で長く待たされれば、店のトイレに駆け込みます。フタをせずトイレを流すと100ナノメートルのウイルスを含んだ飛沫が室内に飛び散ります(我慢していた咳もします)。直後にスタッフが入ると、どうなるか?

 今、ダークストア戦略をやらなければならないのはトレーダージョーズだと思いますが、コアバリューを考え直すことができるでしょうかね。

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