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中国が尖閣上陸を目指す香港活動家の出航を認めた理由

 昨日閣僚の靖国参拝の問題について触れましたが(閣僚の靖国参拝と中国・韓国の対応)、現在中国とのもう1つの問題と言えばやはり尖閣諸島だろうということで、今日はこれについて少し。

 普通ですと、最初に何か記事を翻訳してそれに対する感想というパターンですが、今日は私の感想のみです。

1 ガス抜き

 さて、今回の香港の活動家による尖閣諸島上陸ですが、中国側としてはいろいろなねらいがあったと思えます。

 まず、何と言っても、最大の意図は国内の「ガス抜き」です。韓国大統領の竹島上陸に伴い中国でも韓国と同じように日本に対し強攻策をとるべきだという意見が出てきています。

 それに、日本でもこうした韓国の強攻策(個人的には「天皇」まで出して、とても国家元首とは思えぬ発言をするような「策」とも呼べぬ、ヤケクソとしかとれないものですが)、に対し日本でもナショナリズムが高まっており、それが対韓国だけでなく、結果中国にも影響を与えかねない状況になってしまいました。

 実際、閣僚の靖国参拝は韓国側のこうした行動が少なからぬ影響を与えていると考えますが、結果として中国側をも刺激することにもなってしまっています。

 そのため、中国側としてもこのままでは弱腰という批判が起こりかねず、ある程度の「ガス抜き」として、ある程度の反日行動を認めるという方針をとっていると考えます。

2 制限付き

 実際、中国の日本大使館前での抗議活動などを認めておりますが、それが下手に拡大して、大規模な反日デモの様なものなってしまっては元もこうもないので、ある程度規模を限定した形でのみ行うことを許可しているのが現状です。

 今回の香港の活動家の活動も基本的に同じです。実際、今回上陸活動を行う予定だったのは、香港だけでなく、中国大陸本土からも呼応する動きがあったのですが、これについては出国を認めませんでした。

 香港の活動家の出航を認めたという点で、中国の意図が働いているわけですが(これは「ガス抜き」のため)、香港の活動家であれば、まだ「市民運動」としての形態をとることが可能であり、ある程度の言い訳もたちます。

 思うに、これまで何度か書いているように、中国としては、日本と本気で尖閣問題について事を構えるつもりはないと私は思っております(中国を批判する中国人は「売国奴」か?)。

3 視点逸らし

 それに今回香港の活動家のみを選んだのはもう1つ別の意図があると思っています。彼ら「市民活動家」は中国にも反抗的で、これまで天安門事件などで抗議活動をしてきております。

 それに、現在中国は香港の教育改革を行っているわけですが、これが香港から「洗脳教育」として総スカンをくらっている状態です。

 こうした中、彼ら活動家の目を日本に向けることができれば、当然中国に対する反対運動はそれだけ減ることとなり、中国としても統治がやりやすくなるという利点があるわけです。

4 最後に

 だからこそ、中国は今回香港の活動家による上陸活動を認めた(出航を許した)のではないかと考えます。斯様に私的には中国政府が何を意図しているのかある程度わかるような気がします。

 しかし、韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領は日本と韓国がこれまで「天皇」の発言の発言にどれだめ気を遣って来たか、百も承知で、そこに言及し、貶めるようなことを言ってしまっているわけですから、全く日本との関係改善を目指そうという意図が感じられず、何を考えているのか理解に苦しみます。

 こうしたことを考えても、本当に韓国(李明博大統領)が何を考えているのか全く理解できず、実際何か強硬的な手段に訴えて(韓国大統領竹島上陸に対する対抗手段韓国大統領竹島上陸に対する対抗手段2)頭を冷やさせるしかないのではないかと思ってしまいます。

 こうした韓国の訳のわからない外交を見ていると、普段強硬な外交で知られている中国の外交がまともに見えているから本当不思議なものです。

 ※ 土曜日から1週間程、中国に行ってきますので、その間ブログの更新は基本的にできません。明日も準備があるので、下手をすると更新できない可能性があり、再開は26日か27日になる予定です。

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