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「ホームレス支援」は「不要不急」か?ビッグイシューボランティア説明会の内容を公開

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NPO法人ビッグイシュー基金では、ホームレス問題やビッグイシューの活動を知ってもらい、理解者・支援者を増やすため、説明会を毎月実施しています 。

とはいえここ最近は、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、週末に外出自粛要請も出ている地域もあるなかでの開催は慎重にならざるを得ません 。

「不要不急」であれば収束まで中止または延期をすればよいですが、「今日を生きるための食べ物や寝る場所がない」というホームレスの方々の状況もまた、「待ったなし」であるところが、悩ましいところです。
そこで今回は、普段の説明会でどのようなお話をご案内しているかをご紹介したいと思います。

大阪事務所の説明会は、4名程度の参加規模が多い。(写真は外出自粛要請前)

「ホームレス」という人間はいない

「ホームレスとはどんな人たちだと思いますか?」スタッフは参加者にまずそう問いかけます。

「ホームレスは、家のない“状態”のことを指す言葉に過ぎません。“ホームレス”という人間はこの世にはいないのです。」

近年は街中で見かけることが少なくなったホームレスの人々。データから見ても、路上生活者の数は減少傾向。しかし、路上生活をしている人だけが“ホームレス”というわけではありません。自分の住む家がなくネットカフェを転々としている人や、友人の家に居候せざるを得ない人は一定数いるほか、「ホームレスになるリスクの高い人」は目に見えないけれど存在するのです。

厚生労働省の2019年度調査より

このスライドを見て貧困やホームレス問題が想像以上に深刻であることに驚かれることが多い

ホームレスの人が、すぐにできる仕事を

ホームレスになった人たちは、まず仕事を失い、家族を失い、住む家を失ったのち最終的に路上生活を余儀なくされるのです。ホームレスの人たちが経済的に自立するための道のりは、そう簡単ではありません。

そこで、有限会社ビッグイシュー日本では、ホームレスの人たちが路上生活から脱するために「すぐにできる仕事」を提供しています。まずは1冊450円(※)のビッグイシュー10冊を無料提供し、売り上げ4,500円を元に1冊220円で仕入れを行うシステムです。1冊あたり230円の利益と、ビッグイシュー基金のサポートを受けながら自立を目指します。

※2020年4月1日より、価格改定をしています。
https://www.bigissue.jp/2020/03/12682/

「仕事や家族、住む家などさまざまなものを失う中で、彼らは生きる「希望」をも失ってしまう。私たちはホームレス状態の人たちに希望を取り戻してもらうための活動をしています。」

ビッグイシューでの活動を通して希望を取り戻してほしい

ビッグイシュー基金では、ホームレスの人たち向けに炊き出しや寝泊まりする場所などをまとめた『路上脱出・生活SOS』ガイドの発行・配布や医療・福祉・就労面での生活支援サポート、低価格で一定期間居住することができる「ステップハウス」の運営などを行なっています。

※路上脱出ガイド

https://bigissue.or.jp/action/guide/

※ステップハウス
https://bigissue.or.jp/action/stephouse/

ビッグイシューを販売するにあたって、販売エリアや最低限守らなければいけないルールは存在します。しかし、あくまでも販売者の意向を尊重しており、販売時間や売れるための工夫などは本人に任せています。

「1日中立っている人もいれば、短時間の人もいます。買ってくれる人とのコミュニケーションを大切にするために毎回手作りの手紙をいれている人もいるのです。その人たちがやりたいと思うことをやってもらうようにしています。」

「社会復帰を目指すのであれば、重労働や単純作業など仕事はたくさんあるはず。そのようなサポートをした方が良いのでは?」などの質問をいただくこともあります。しかし、彼らが自立するためにもっとも大切なものは「生きる希望」です 。

販売者の自主性を大切にし、楽しいと思ってもらえることを自分たちで見つけてもらうこと子こそが、「希望」を取り戻すための方法なのです 。

誰もが生きやすい社会に

ほかにもビッグイシュー基金では、販売者が読者やボランティアとの街歩きを行う「歩こう会」やコンテンポラリーダンスユニット「新人Hソリケッサ!」、ホームレスサッカーチームの「野武士ジャパン」などクラブ活動の応援も積極的に行なっています。「野武士ジャパン」は、ホームレス・ワールドカップにも出場経験がある、という話をすると、参加者の方にはたいてい驚かれます。

(第2回ダイバーシティカップの様子 写真:横関一浩)

文化活動を通して人生の楽しさや人と繋がることの大切さを知ることは、「もう一度やり直そう」「頑張ろう」と思える原動力になります 。

ビッグイシュー日本やビッグイシュー基金では、ホームレスの人のサポートを通して何度でもやり直せる社会、誰もが生きやすい社会を作ることを目指していると、参加者に訴えかけました。

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