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新型コロナウイルスが変える未来の文化

■欧米でコロナ感染者が急増した理由

 日本政府は新型コロナウイルスの感染(オーバーシュート)を食い止める目的で、遂に「緊急事態宣言」を出すことになった。

 前回のブログ記事では、西欧諸国と日本における「非常事態宣言」の違いを考察し、政府に対する国民の姿勢の違いで結果は大きく異なるということを指摘したが、今回は、欧米諸国とアジア諸国における新型コロナウイルス感染拡大スピードの違いを考えてみたい。

 欧米における新型コロナウイルスの感染スピードはアジア(中国と北朝鮮は除く)とはケタ違いの差があり、感染者数も死亡者数も2ケタ違っている。この差は一体なんなのだろうか?

 今のところ、真相は不明であり理由はいろいろと考えられると思うが、卑近な例で言うと、キスやハグをするという文化の違いにも少なからず原因が有るのではないかと思われる。
 欧米の映画を観ても分かる通り、欧米人は話すこととは違う意味でのオーラルコミュニケーション(所謂、接吻)というものが習慣化しているので、挨拶代わりにキスすることやハグすることは日常と化している。
 しかしアジアでは、人前でキスすることやハグすることは恥ずかしいことだという戒めのようなものがあるので、せいぜい握手やハイタッチが行われる程度だ。

■オーラルコミュニケーションを破壊する新型コロナウイルス

 新型コロナウイルス防止における「3密」の1つである「密接」は、日本では「間近で話さないこと」を意味しているが、欧米の場合、間近で話すどころの話ではなく、それ以前の行為であるキスやハグを禁止しなければならない。

 おそらく、新型コロナウイルスの感染がまだあまり騒がれていなかった頃(1月か2月の時点)に、無自覚の感染者が家族や友人とキスやハグをすることで多くの人が一気に感染してしまったのではないかと想像する。

 現在は、さすがに欧米でもキスやハグは御法度だろうから、もしこの仮説が正しければ、しばらくすると感染者数も大幅に減少に転じるかもしれない。

 しかし、今回の新型コロナウイルスが終息したとしても、今後はハリウッド映画でも、挨拶代わりにキスをするというようなシーンはあまりお目にかかれなくなっていくのかもしれない。

 最近よく「ビフォアコロナ」と「アフターコロナ」という言葉が使用されているが、欧米人の「接吻」という名のオーラルコミュニケーション文化は、「ビフォアコロナ」の遺物と化していく可能性もある。
 未来では、「昔の欧米人は挨拶の度にキスしていたのよ」「まあ、なんて下品な…」というような会話が普通に為されているのかもしれない。

■新型コロナウイルスは「いじめ撲滅」の立役者となるか?

 「アフターコロナ」の世界とは、良くも悪くも、人と人との間に距離を置くことが当たり前の社会になっていくのかもしれない。国と国との間に見えない壁が誕生(復活?)し、人と人との間にも見えないベールのようなものができてしまうという意味では、ある意味、先祖返りしたかのようなクローズドな社会になっていくのかもしれない。

 教育にしても、教師と生徒が面と向かって教えるようなスタイルは廃れていき、本当にディスプレイを通じて行われるようになっていくのかもしれない。今でもそういうスタイルはあるものの、ごく一部でしか行われてこなかったが、時は奇しくも「5G元年」、現在の長引く休校状態も後押しすることになり、これまでの教育スタイルは見直さざるを得なくなるだろう。

 遠隔教育が当たり前になると、必然的にいじめも無くなる。新型コロナウイルスは、いじめ問題を解決する黒船的な役割を演じることになるかもしれない。日本の学校のいじめを無くす救世主が新型コロナウイルスになるとすれば、なんとも皮肉な話だ。

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