新型コロナウイルス対策で安倍晋三首相が7日、「緊急事態宣言」を発令した。それを受けて首相官邸で開いた記者会見で、首相は日本財団の取り組みにふれた。
「日本財団も臨時の施設建設を進めてくれている」
これは、ウイルスの感染拡大による病床不足に対応するため、日本財団がグループ団体の「船の科学館」(東京都品川区)の敷地内や「つくば研究所跡地」(茨城県つくば市)に計1万床超の施設を確保すると発表したことを指している。記者会見での首相の言及はわれわれには名誉なことであり、励みになる。同時に、ウイルスとの戦いの最前線に立つ者として、大きな責任を感じている。
首相も機会あるごとに「三密」(密閉、密集、密接)を避けるように説明されている。ところが「三密」の典型的な例は、あちこちでいまだ見かける喫煙室である。即時閉鎖を願いたい。狭い空間にスモーカーがひしめく喫煙室は、まさにこの「三密」である。感染誘発空間以外の何物でもない。
喫煙者が新型コロナウイルスに感染した場合、呼吸障害が起こりやすく重症化するリスクが高いと専門家は指摘している。喫煙者にはつらいことだと思うが、ウイルス禍が拡大している緊急事態である。この際、どうか喫煙室の閉鎖を受け入れていただきたい。
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- 2020年04月08日 15:43