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【コロナ危機】ロックダウンされたパリの今。エッフェル塔が灯す希望の光

新型コロナウイルスの拡大が世界を一変させている。3月17日からロックダウンがはじまったフランス パリの様子を、パリ在住のカメラマン、松永学がレポートする。

外出は1人1日1回半径1キロ

フランスはすでに外出制限がひかれ3週間が過ぎました。外出には移動許可証明書を持参するのが義務付けられていて、不携行なら高額な罰金を取られます。当初は35ユーロだったのですが、それだと外出する人が多くいて、すぐに135ユーロ(1万60000円)に引き上げられました。

外に出る際は、決まったフォーマットの書類にいくつかの項目から自分の行動にチェックを入れて持ち歩きます。先日からネット上で登録できるようになり、スマートフォンでも持ち歩けるようになりました。



どうしても行かなければならない仕事は、その項目にチェックを入れるだけでなく、会社からの書類を用意しなければなりません。また、生活必需品の買い出しは1人1日1回、半径1キロに制限(犬の散歩やジョギングなどの軽い運動もここに含まれます)。私は自由業なので必然的に家にいなくてはならない状態です。まだ数回しか家から出ていません。

先日、家を出たらすぐに取締りにあいました。警官ではなく私服で腕章をしたマスク姿のパリ市の職員2人組でした。書類は1メートルくらい離れたところから見せる形で、渡そうとしても受け取りません。最近では手袋をしている検査官も見かけるようになりました。

スーパーは長蛇の列、みんな2メートルくらいの間を開けて静かに入場を待ちます。店内は通常より少ない人数で、買い物自体はすぐに終わるのですが、待ち時間の方が長くて1時間はあっという間に過ぎてしまいます。

日本も緊急事態宣言が出て、外に出る人もかなり少なくなるかと思いますが、今やるべきことは感染を防ぐこと。人との距離を取ること。そのためには不要の外出は控えなければいけません。

愛する人を守るためにも。

そんななか、早い時期にアクションを始めたのはパリのエッフェル塔です。



日没後、「STAY AT HOME」というメッセージを電光掲示板に掲げました。エッフェル塔のライトアップはパリの名物ですが、通常よりも点灯時間を延長したほか、数千のランプを点滅させる特殊なものを導入したようです。

また、最前線で戦う医療従事者に向け、最近は「MERCI」という文字も浮かび上がらせました。さらに地元当局では、この点滅に合わせてバルコニーや窓からから拍手で医療従事者を応援するように呼びかけています。エッフェル塔は閉鎖が続くなか、ライトアップは毎晩続けられています。

すべての家からエッフェル塔が見えるわけではありませんが(私の家からは遠くに見えます)、この灯がパリで暮らす人々にとって、コロナと戦う励みになっていると思います。

また、再び夏には花火が見られますように!



Text & Photograph=松永 学

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