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《緊急事態宣言へ》新型コロナ報道に不安を抱える子どもに「親が絶対に使ってはいけない『あの言葉』」 - 「文春オンライン」特集班

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「いまテレビは、新型コロナウイルスのニュース一色。次々と有名人が感染していくこともあって、一緒にテレビを見ていた子どもは『コロナになったらどうしよう』『かかったら死んじゃう?』と過剰に不安がっています」(小学生の父親)

【画像】緊急事態に「親が使ってはいけない言葉」は2つある

 新型コロナウイルスの感染拡大をめぐる報道が過熱する中で、子どもたちへの影響が懸念されている。感染者数と死者数が連日増え続けるなど、大人にも心理的負担が大きい情報が繰り返し報じられる状況にストレスを抱える子どもも出てきている。

 多くの公立学校で一斉休校が延長されるなど、教育環境も先行きの見えない今、子どもたちをどう守ればいいのか。筑波大学教授で、子ども支援学が専門の徳田克己氏に聞いた。


小学校の入学式でも消毒などの対策がとられる事態に(4月4日、大阪) ©︎共同通信社

◆◆◆

ニュースの影響でパニックを起こす子も

 いま盛んに報じられている新型コロナウイルスについてのニュースは、子どもたちに対しても、大きな影響が及んでいると考えています。

 近年もニュースが子どもの精神状態に影響を与える事例がいくつもありました。アメリカの同時多発テロをはじめ、阪神淡路大震災、東日本大震災のときには、悲惨な映像がテレビにあふれました。

 高速道路が倒れ、ビルや家が崩れる様子は、小さな子どもの目でもはっきりと「日常とは違う」とわかる。特に、東日本大震災のときは津波の映像が衝撃的で、被災地以外でも子どもたちへの心理的な影響が長引きました。夜泣きや夜驚症(睡眠から突然起きて叫ぶなど怖がる症状)、チックなどの症状が現れて、治療を受けるというケースが多くありました。

 私がカウンセリングを担当した例では、東日本大震災から半年くらいたった後、大雨が降った際に排水溝に流れ込む水を見て津波の映像を思い出し、パニックをおこした茨城の子どもがいました。それだけニュース映像の影響力は大きいのです。

 今回の新型コロナウイルスのニュースの場合、災害やテロと違って、ウイルスの感染拡大は目に見えません。報道で流れる映像も、人のいない街の風景、病院の様子などで、映像によるフラッシュバックの心配はありません。

 とはいえ、報道に触れ続けることの心理的な負担は大きいと思います。アメリカやイギリスで10代の子どもが新型コロナウイルスに感染して亡くなったことが伝えられれば、我が事として考えてしまうでしょう。小学生くらいになれば、街に人がいない意味や人が亡くなることの意味がわかるようになる。「コロナにかかったら死んでしまうかも」と怯える子どもが出てくるのも当然でしょう。

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