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ニューヨークが近づいている

東京などに対する緊急事態宣言発表が近づいている。

感染者数増大のペースは,検査数が限定されていることもあって,東京都の新規感染者数はまだ1日あたりの増加数が100人台であるが,感染経路不明者が増大し,予断は許さない。

今私達が想定しなければならないのは東京都がニューヨーク州化するおそれ。

あくまで日本全国ではなく,都道府県単位では東京都とその周辺など一部地域だ。

3月20日のブログ(「欧米の増え方が凄まじい」)で,1日3000人感染者が増えたアメリカや欧州諸国の増え方が激しいことに驚いき,日本での警戒が緩んでいることにつき,「今、手緩くないか?」と警告をさせていただいた。そして,ニューヨーク州の例からもっとも危惧される首都圏に対し,「首都圏は緊張感を」と呼びかけた。

そして,5日前,アメリカの1日の感染者増大数が2万6000人に達したことを伝えて警戒を強めるよう(「アメリカの惨状に目を向けよう」)警告した。

私が恐れていたとおりに事態は進行してしまっているのが,現在の日本であり東京だ。

ニューヨーク州の現在の状況は,5日の昼までの感染者は、米国全体の4割弱に当たる計12万2031人。新規の感染者は3日,4日には1万人を超えていたが、5日は8327人に減少。死者は計4159人に上る。死者数もこれまで前日を上回る日が続いていたが、5日は594人と4日(630人)を下回った,というもの(朝日新聞)。峠を越えつつあるかもしれないとはいえ,おそろしい数字であることに変わりはない。

そして,医療崩壊は現在進行中だ。

読売新聞が伝えるところによれば,ニューヨーク市の総合病院は、約600の病床を約1000床に増やして急増する患者に対応しているが,看護師によれば患者が次々と運ばれてきて、救急救命室や集中治療室(ICU)もいっぱい。ロビーが治療の優先順位を決めるトリアージの場だ」とのこと。持病のない40~50代の中年世代、20代の若者らも次々に命を落としている一方,感染を防ぐため、家族らは患者と面会できず、「彼らは一人で苦しみながら孤独に死んでいく。本当につらい。この世の終わりのような光景だ」と語ったというのだ。

そして,クオモ知事が2日に明かした「6日分の在庫」が尽きるまでは、あと数日。先の看護師によれば,人工呼吸器を使う患者を『選別』することが目前に迫ってきているという。

ニューヨークでは,ロックダウンの効果からか,ようやく少し落ち着きを見せる気配が出てきたとはいえ,現在の日本からすれば格段にひどい状況が続いている。そして,世界一の大都市ニューヨークでさえ医療崩壊は起きている。一般病床はともかく,医師数もICUも十分ではなく,人工呼吸器もほとんどを輸入に頼っている日本,そして東京がその二の舞にならないとは誰も言い切れない。

今回の感染症(COVID-19)の最大の特徴は,「医療システムを破壊する現代型の疫病」であるということ。そして,その先には,読売新聞の記事にあるよう,命の『選別』が待っている。

だが,そんな訓練は誰も受けていないし,そんな「命の選択」を医師達に強いることはさせたくない。

ところで,現在までの報道で抜け落ちているのは,今回の新型肺炎,特に現在欧米を中心にパンデミックを起こし,日本に輸入されて再拡大をしているのは東アジアで最初に流行したS型,L型とは異なる変異型ウイルス(GISAIDに寄せられた遺伝子解析に基づく情報)で,若年層に死亡例を含む重症例が出ているのもその特徴である可能性があるということだ。

したがって,まだ地方では,東京と違う道が開けている。感染は帰国者,入国者,あるいは東京などからの帰省者などのルートが主であることがわかっているのだから,住民の自覚と徹底的な感染クラスター潰しで,感染は抑えられる。

同時に,幼児,児童,青年層も気を抜けないことも強く意識され,一層広報されるべきだ。

長くなったが,現在までの経過をまとめてみた。絶対に「東京のニューヨーク化」を避けなければならないからだ。

私達にできることは,感染拡大防止のための外出自粛とマスク着用。地味だがそれを徹底するしか他に道はない。報道も,新しいタイプのウイルスによる感染拡大が起きている可能性があること,そしてそれは,若者も区別なく襲うものであることをきちんと報じるべきだ。

また,国会に,維新を除く野党に言いたい。今この時に政治的得点を狙い,審議拒否あるいは無駄な審議を要求するのは止めるべきだ(維新はこれらを行っていないので除いている)。私の属する財務金融委員会も先週から空転していて,コロナ対策でしたかった質問も出来ないまま。

単に緊急事態宣言が出るだけでなく,東京がニューヨーク化すれば,国会も一部の委員会を除きかなり機能不全となり,事実上休会となるような事態も予想される。時間はあまりないのだ(「今このときにやるべきこと」)。

つまらないことで委員会や本会議を止めるのも止め,また,今はあまり本筋と関係のない議論を控え,この今ここにある危機を乗り越えるよう全力を挙げるべきだ。

野党が変われば,今,この時にさえ政権叩きの方にばかり目がいっている,一部の方々やマスコミもきっと変わる。

全員野球でなければ,この危機はおそらく乗り越えられない。

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