安倍首相が、1日、全国の約5千万世帯に布マスクを2枚ずつ配布すると表明したことに、呆れています。市販マスクの品薄解消のための、1ヶ月以上前からの「腹案」だったそうですが、予算が配達も含めて数百億円かかるとのこと。
布製マスクは洗って使えるとしていますが、何回も洗うと効果が落ち、もともと布製のマスクは、着用しても不織布マスクより隙間が大きくウイルスの大部分は通過してしまう、ということです。ないよりは、自分の咳などを飛ばさない効果はあるそうですが。この構想は、首相官邸内で浮上していたもので、「全国民に布マスクを配れば、不安はパッと消えますから」と経済官庁出身の官邸官僚が首相に発案した、と報じられています。
菅官房長官は「このシステムは北海道ですでに実施されており、その経験を生かして速やかに配布できる」と語っています。しかし、北海道では、感染者が増えていた北見市と中富良野町の各世帯に、最初は1袋(7枚入り)を、2回目には5袋を配りました。これは、布製ではなく、不織布マスクで、枚数も全く違い、範囲も限られていました。1世帯単位というのも、おかしく、1人の世帯、5人の世帯など、まちまちなのに、どうするのでしょうか。
そもそも、多くの人が、買いにくいといっても不織布のマスクをしていて、ハンカチやガーゼでのマスクの作り方も出回っているのに、配布する必要を感じません。その予算で、医療体制の整備や、仕事をなくし収入のない人への支援など、もっと有効な使い方をしてもらいたいものです。
今日は、母の介護施設に用事があり、東京に来ています。1ヶ月前と比べると様変わりで、軽井沢駅も、新幹線も、東京駅も、小田急線も、人があまりいません。電車に乗ってきた人も、隣の人と間隔をあけて座っていました。狛江市に着くと、少し違って、感染者が出ていないためか、わりと普通に人が歩いています。桜は満開、つつじも咲いていて、まだ芽も出ていない軽井沢とは季節が違う感じです。