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新型コロナに不思議の国日本

新型コロナに関して日本の特異性が目立つ。1つは、必死に防衛している韓国、台湾、シンガポールと異なり、感染の拡大がじわりと広がり、欧米の後を追っていること。もう1つは、大都市圏での急拡大にもかかわらず、政治力の発揮が遅れていること。

前者について、日本の検査体制が完備していないため、単純に発見が遅れているだけではないのかとの疑念が拡がっている。発見できていないから、隠れ感染が拡大しているのではないかとの恐れでもある。

昨日も東京で話をしていると、「川北さんも私も新型コロナのキャリアかもしれないし」と、相手が語っていた。そのとおり、世の中では疑心暗鬼だらけである。僕も相手に対してそう思うようになってきている。

検査してもらおうにも病院で簡単に診てくれないし、保健所に相談したら多分、けんもほろろだろうし。こっちとしても、病院に行くのは感染が怖いし、キャリアであれば迷惑だと思うしという状態である。
つまり、自分を自分で疑いたくなっている。ある友人なんか3月初めの段階から、花粉症だと思いつつも、具合が少しでも悪くなると、コロナかと自分を疑っているらしい。

後者について、緊急事態宣言をいつまでも出さないことである。国民の不安心理を増幅したくないためか。もしくは緊急事態宣言を出すことが政治家としての汚点と思っているのか。客観的に東京の状態を見るに、もはや躊躇すべきではないだろう。

緊急事態宣言を出し、少なくとも夜の(昼間も営業しているようだが)いかがわしい店を閉めさせるべきである。大騒ぎできる店も同じである。

ちゃんとした経済活動をしている業者には時差出勤と自宅勤務の強力な推奨である。会議にしても、形式的なものがいろいろとある。こういう事態だからこそ、経営者も、大学本部もそうだが、政治家と一緒になって指導力を発揮すべきである。

政治や行政が頼りない状況になっても、国民の間では政治批判につながっていない。不安をじっとこらえている。それがやはり不思議の国、日本なのか。

日本の国民性とは、大人しく、従順なのだろう。もしくは、一部の若者やオッサンのようにノー天気なのだろう。

だから、政治家と行政が頼りなくても、暴動にならない。デモにさえならない。

この時期、団体でデモなどの行動をとれば、それこそ集団感染だと恐れているとは思えない。デモという発想自体がない。頼りない政治家や政府に対して、「もっとしっかりやれや」と叫ぶ気力がなく、ただただ新型コロナに怯えているだけなのが、今の日本のような気がする。

そんな中、新聞には批判記事が登場し始めた。日経新聞のサイトに、「オンライン診療、壁は厚労省 医師会へ配慮にじむ」があった。全文が無料で読める。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57597170S0A400C2EA2000/

まさに正論、行政の(その背後にいる特定の政治家の)思考パターンがよく理解できる。「健康でなければ病院に行けない」と感じている日本国民の気持ちを代弁してくれている。ぜひ読むべきである。

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