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首相が宣言できない理由を妄想する

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その気になればいつでもできる状況にありそうなものだが、首相はなかなか踏みきろうとしない。特措法にもとづく緊急事態宣言のことだ。

COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の感染がとめどなく拡大をつづけている。報道される状況は日々悪化している。緊急事態宣言を発しようとおもえばできる状況にあるように見えるが、首相は慎重な姿勢を崩していない。

昨日の専門家会議のメンバーによる記者会見では、医療崩壊は、一般に考えられているように感染爆発が発生することによって引き起こされるのではなく、感染爆発に先立って発生するのだという説明があった。暗に、というよりは、かなりはっきりと、緊急事態宣言の発出を促す発言だったようにおもわれる。日本医師会にいたっては、「医療危機的状況宣言」という言葉をこしらえ(たぶん)、ノーベル賞受賞者の本庶佑先生の名前まで引き合いにだして権威づけしつつ、医療現場の窮状を訴えたらしい(ただし日本医師会のウェブサイトには記載がない)。別のノーベル賞受賞者である山中伸弥先生も、感染防止策の必要性を訴えられたようだ。医療や疫学の専門家たちの総意は、緊急事態宣言の発出を要望していると見なしてよさそうである。

ふしぎなのは、首相である。周囲からここまで督促されているにもかかわらず、出てきた施策は布マスク2枚の配布だけ。専門家たちの意見を踏まえると述べていたはずだが、どうすればマスクにつながるのか。


断っておくが、昨日も書いたように、ぼくは緊急事態宣言の発出に賛成する者ではない。多くのひとが期待するような効果が期待できない一方で、問題点のほうが多いからだ。


政府はもっと情報を出したほうがいい
COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の感染拡大がつづいている。医療崩壊を懸念する日本医師会はじめあちこちから緊急事態宣言の発出を促す声があがっている。ところが政府はいつまでたっても「ぎりぎり持ちこたえている」「まだその状況にない」...
swingbooks.jp
2020.04.01

だが、ぼく個人の考えはそれとして、この首相の煮えきらなさは、意外である。かれは今回、早々に特措法を改正して、いつでも緊急事態宣言を発する準備を整えた。機会がくればよろこんで発出しそうなものなのに。

なにか理由なり事情なりがあるのだろうか。当人たちは「まだその状況にない」をくりかえすばかりで、理由説明がまったくない。そこで、勝手に理由を考えてみた。

誰でも思いつくのが、日本経済への影響を考えて、経済界へ忖度しているのではないかということだ。でも、そんなのは当たり前すぎてつまらない。それ以外の可能性はないか。

すると、こんな記事を見つけた。たいへんおもしろい。


アベノマスクが発動 - 40代でアーリーリタイアしたおっさんが たわら先進国株でベンツを買うブログ
tawaraotoko.blog.fc2.com

この記事の主張は、財務省への影響力を首相はすでに失っているため、身動きがとれないのではないかという点にある。さもありなん。たしかに、自粛を要請しながら補償についてはまともな方策が示されてこなかったし、消費税の一時的な減税も早々に否定した。それもこれも、財務省をコントロールできていないがゆえだと考えれば、合点がゆく。

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