記事

米軍の原子力空母でコロナ患者が激増、艦長がSOS書簡を公開

空母「セオドア・ルーズベルト」(3月18日、写真・米海軍)

 3月31日、アメリカの原子力空母「セオドア・ルーズベルト」の艦内で、新型コロナウイルスが急速に拡大しているとして、同艦の艦長から緊急支援の要請があったことがわかった。感染者は、100人以上にのぼるという。

 24日から、同艦で乗組員3名の感染者が発生したことは報じられていた。26日までに、新たに5人の感染者が発生。27日には、米海軍が、同艦に乗船する5000人に新型コロナウイルスの検査を実施すると明らかにしていた。

 31日、米メディア『サンフランシスコ・クロニクル』が、艦長からの4ページにわたる書簡を公開。現在はグアムに停泊しているが、ごく限られた感染者のみが上陸し、ほとんどの乗組員は船内にとどまっているという。

 書簡には、「スペースに限りがあり、14日間の隔離や社会的距離を取れていない。病気の蔓延は、加速度的に進行している」と、事態の深刻さが書き込まれていた。「私たちは戦争をしているのではないのです。乗組員たちが死ぬ必要はありません。私たちがいま行動しなければ、最も信頼できる資産である乗組員たちのケアができません」と、訴えかける文言も。

 空母の状況を分析する部分では、日本での集団感染が確認された「ダイヤモンド・プリンセス」を引き合いに出している。クルーズ船には個室が多く、効果的な隔離が可能だったが、軍艦では「はるかに悪い結果になる可能性がある」と指摘している。

 現在のところ、重症者は出ていない様子だが、空母に乗船している乗組員たちについて、2週間の隔離を要請。「空母から多数の人員を連れていき、2週間隔離することは並外れた措置のように思えるかもしれません。しかし、これは必要なリスクです」と主張している。

 31日、トーマス・モドリー海軍長官代行は、CNNの取材に書簡の存在を認め、「この7日間、船員たちを船から降ろし、グアムの宿泊施設に入れるよう動いていた」と明かした。だが、いまのところ十分なベッドがないそうで、ホテルの確保やテント型施設の設置などで慌ただしいという。

あわせて読みたい

「米軍」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    テレ東が報ステ視聴者奪う可能性

    NEWSポストセブン

  2. 2

    給付金2回目求める声殺到に衝撃

    BLOGOS しらべる部

  3. 3

    陽性率が低下 宣言2週間で効果か

    中村ゆきつぐ

  4. 4

    トヨタ Apple車参入で下請けに?

    大関暁夫

  5. 5

    慰安婦判決 文政権はなぜ弱腰に

    文春オンライン

  6. 6

    米国に課された多様性との融合

    松田公太

  7. 7

    マスク拒否の男 逮捕時は大暴れ

    文春オンライン

  8. 8

    池上風? たかまつななは殻破るか

    宇佐美典也

  9. 9

    若者からの感染波及説は本当か

    青山まさゆき

  10. 10

    秋葉原メイドカフェはバブル状態

    文春オンライン

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。