[ローマ 1日 ロイター] - IHSマークイットが発表した3月のイタリア製造業購買担当者景気指数(PMI)は好不況の分かれ目となる50を18カ月連続で下回り、40.3だった。2月の48.7から低下、ロイターがまとめたアナリスト予想(40.5)も下回り、金融危機に見舞われていた2009年4月以来の低水準となった。
内訳では、生産指数は46.9から27.8へと大幅に低下し、1997年6月の算出開始以来の低水準を記録した。新規受注指数も急低下した。
新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めをかけるために市民の外出を制限し、店舗を閉鎖している封鎖措置の影響が直撃した。
イタリア経済は感染が拡大する前でさえリセッション(景気後退)の瀬戸際にあり、昨年第4・四半期の経済成長率は前期比マイナス3%を記録。現在は必要不可欠とされるものを取り扱う店舗・業務以外は閉鎖された状態が続いており、エコノミストらは今年は大幅なマイナス成長になると予想している。