30日も小池都知事は会見で平日夜間の外出自粛を都民に要請しています。
東京都、平日も夜間外出自粛など要請
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3943294.html
都知事がここまで繰り返し「平日夜間の外出自粛」の警鐘を鳴らしているのは、理由はもちろん、29日、新たに68人の感染が確認されて感染者の数としては、28日の63人を上回る過去最多になり、東京都の感染者数が急増しているからです。
それにしても、都知事が繰り返し都民に「平日の夜間外出自粛」を要請し続けているのは、なぜなんでしょうか。
その理由を分析してまいりましょう。
東京都の新型コロナウイルスの『都内の最新感染動向』サイトは、とてもよくデータがまとまっています。
都内の最新感染動向
https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp/
サイトでは感染者全員の「陽性患者の属性」情報までcsvファイルでダウンロードできますので、それを利用してデータを分析してみます。
まず日別発生数をまとめます。
図1:東京都陽性者発生数<日別>(3月29日現在)
※東京都公開データより『木走日記』作成
ここ5日間で、41、47、40、63、68人と感染者数が毎日のように過去最大を記録し急増していることがわかります。
結果、感染者累計は430人にまで膨らんでいます。
図2:東京都陽性者発生数<累計>(3月29日現在)
※東京都公開データより『木走日記』作成
次にこの430人の感染者の年齢をグラフにしてみます。
図3:東京都陽性者世代別発生数(3月29日現在)
※東京都公開データより『木走日記』作成
※東京都公開データより『木走日記』作成
着目すべきは、ピークが40代の82人、次が30代の72人と、もっと高齢だと想像してたのですが、東京都の感染者年齢は高齢層というよりも壮年層が中心と言えそうです、ちなみに感染者430人の単純平均年齢は51.3歳でありました。
もうひとつ興味深いのが東京都感染者430人の性別です。
図4:陽性者発生数<性別>(3月29日現在)
※東京都公開データより『木走日記』作成
男女比はきれいに2:1です。男性が多いのでありますね。
整理します。
おそらく都内では、繁華街にある夜間営業の飲食店などでクラスター=感染者集団が発生しているとみられます。
そして、東京都知事は、それを裏付ける詳細な情報が非公開ながら入手している可能性が大です。
小池都知事は「感染爆発を抑止できるギリギリの局面」とし、「ロックダウン=都市封鎖を防ぐために冷静に行動してほしい」と呼びかけています。
この「冷静な行動」の意味することは、当ブログの分析によれば
「30代〜50代のオヤジたちよ、当分夜の街に繰り出すな」
ということのようです。
(木走まさみず)