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組織に従属するのではなく、個人として生きていく方法

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パーソナル・マーケティング
作者: 本田直之


生活のために、会社に縛られたくない。アホな上司や先輩の相手をしたくない。個人として、独立して仕事をしたい。そう思っている人は、かなり多い。だけど、実践できている人は、ほとんどいない。ビジネス書のベストセラー作家にしてコンサルタントの本田直之さんは、その数少ない実践家だ。独立を勧める本や、副業で稼ぐ方法を紹介する本はかなり多い。だけど、多くは心構えを説いているだけ、あるいは荒唐無稽な絵空事に近い。売ることだけが目的になっているような本が圧倒的だ。だが、この本の方法は具体的で、かつ奥が深い。本書の主張は、下の図に集約されている。

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自分のプロフィールと持っているスキル。その武器を売り込む際、誰の役に立つかというニーズ、そして誰でも再現できるように体系化されているか、そして他者と差別化できているか。この流れをいかに確立できるのか。言われてみると当たり前のように思えるが、実は日常では忘れていることが多い。

日常の仕事のなかで漠然と「自分は実力がある」、「周囲より優れている」。そんな想いを抱いていても、この図のフィルターに通してみる。「差別化」の枠まで辿りつけるような強みを持っていると、本当に確信を持てるだろうか。かなり厳しいと思う。自分の何となく抱いていた甘えを冷静に意識できるようになる。しかも、この図が訴えることは甘くない。図の最初をみると「プロフィール」と「スキル」で始まる。

つまり、この2つが揃っていないと、どうにもならないのだ。さらに、この本が同じ種類の本と違うのは「ニーズ」を強調しているところ。「自分には実績がある」、「強みがある」という自分主体ではなく、誰に対し役に立つかというニーズとのマッチングを強調している。実に冷静。

実はこの図、個人として生きていくための仕組みだけに留まらないはず。転職の際の自己アピールにもつながる。あるいは、経歴やスキルを会社やサービスに置き換えれば、そのままあてはまる。自己啓発の本はほとんど読まないが、いい意味で期待を裏切られた。すごくまともなのだ。30代半ばまでの人で独立志向のある人は、ぜひ早いうちから意識しておいた方がいい内容だと思います。

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