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新型コロナの検査はメリットよりリスクの方が大きい - 塚崎公義(経済評論家)

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新型コロナウイルスの検査は、安易に受けると危険です。各自にとって検査を受けるメリットよりリスクの方が大きいですし、本当に必要な人に検査の順番を譲らないと国として危険です。新型コロナが経済に与える影響は極めて大きいことから、リスクや確率など経済学的な視点から考えてみたいと思います。

■新型コロナの検査で陰性でも安心できない

新型コロナは新しい病気ですから、様子がわからず、誰でも不安です。感染していても症状が出ない場合もあり、自覚症状がないまま他人に移してしまう可能性があるという事だと、なおさら自分が感染しているのどうか知りたくなるでしょう。検査を受けたい、検査を受けた方が安心という気持ちは当然理解できます。

しかし、検査を受けても良い事はあまりないのです。検査で陰性、つまり大丈夫だと言われても安心できないからです。

誤った検査結果が出る可能性もゼロではありませんし、検査の直前に患者と接触していたけれども、まだ体の中でウイルスが増えつつあるだけで、検査の段階では陰性だったという事かもしれません。

何より問題なのは、日本中で一番感染しやすい場所は病院の待合室ですから、そこで待たされている間に感染したかも知れないわけですね。

もともと感染している可能性は非常に低いのに、心配だから検査を受けたわけですが、検査が陰性でも心配が残る。それならば検査を受ける意味がありません。

人間は、とても小さな確率は実際より大きく感じるものなのだそうです。飛行機が落ちる確率は非常に低いですが、飛行機は怖いから乗りたくないという人は多いですよね。

それと同じで、新型コロナに感染している確率は非常に低いけれど、自分は感染しているかも知れないと考えて、安心のために検査を受けるわけですね。しかし、検査の結果が陰性でも不安は消えないのだとしたら、受ける意味はありません。

■誤って隔離されてしまうリスクは大きい

1億人の日本人のうちで、感染している人が1万人いるとします。検査の結果が正しければ、1万人が陽性、9999万人が陰性と出るはずです。

しかし新しい病気の検査ですから、たまには誤った診断が下される事もあるでしょう。たとえば、仮に100回に1回、誤った検査結果が出るとします。そうすると、感染している1万人のうち9900人は陽性と出ますが、感染していない9999万人のうち99.99万人が陽性と出るのです。

つまり、本当の患者は1万人しかいないのに、101万人が「あなたは患者ですから隔離します」と言われるのです。そんな検査は受けたくないですよね(笑)。

さらに問題は、検査の結果が陽性だったら特効薬がもらえるわけではない事です。特効薬は開発されていないので、陽性でも隔離されるだけで、何もしてもらえないのが現状のようです。

隔離中に熱が出たら解熱剤、息が苦しければ人工呼吸器、といった対症療法が採られるだけなら、ますます検査を受けたくないですよね。

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