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【佐藤優の眼光紙背】「李明博韓国大統領の竹島訪問に抗議して、日本政府はただちに在韓国大使を召還せよ」

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佐藤優の眼光紙背:第133回
 8月9日、韓国政府が日本政府に対して、「明10日、李明博大統領が独島(竹島に対する韓国の呼称)を訪問する」と内報してきた。

 李明博大統領は、領土ナショナリズムを煽り立てることにより、自らの権力基盤の強化を図っている。今年12月の大統領選挙をにらんで、李明博大統領は自陣営の候補に有利な状況を反日カードを切ることによって作り出そうとしている。

 領土は国家の礎だ。竹島は、わが国固有の領土であるが、韓国によって不法占拠された状態にある。今回の李明博大統領の竹島訪問は、韓国がこれまで対日配慮から抑制していた最後の一線を越えた事件だ。日本国家、国民が一丸となって、韓国の暴挙に対して反撃しなくてはならない。

 日本政府は、明10日中に、武藤正敏在韓国大使を東京に召還し、事情を野田佳彦首相、玄葉光一郎外相に説明させるべきだ。外交の世界で、大使召還はきわめて強い抗議の意思表示だ。外務官僚が、腰砕けの対応をする危険があるので、首相官邸、民主党の政治主導で、まず武藤大使召還を実現してほしい。そうすれば、国際社会に対して、事態の深刻さを認識させることができる。(2012年8月9日脱稿)

■関連記事
竹島問題の対話と国際法による解決を韓国と国際社会に毅然と主張すれば、状況は日本にとって有利になる

プロフィール

佐藤優(さとう まさる)
1960年生まれ。作家。1985年に外務省に入省後、在ロシア日本大使館勤務などを経て、1998年、国際情報局分析第一課主任分析官に就任。 2002年、鈴木宗男衆議院議員を巡る事件に絡む背任容疑で逮捕・起訴。捜査の過程や拘留中の模様を記録した著書「国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて」(新潮社、第59回毎日出版文化賞特別賞受賞)、「獄中記」(岩波書店)が話題を呼んだ。
2009年、懲役2年6ヶ月・執行猶予4年の有罪判決が確定し外務省を失職。現在は作家として、日本の政治・外交問題について講演・著作活動を通じ、幅広く提言を行っている。近著に「功利主義者の読書術 (新潮文庫)」がある。

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