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新型コロナ感染で重篤の志村けん、人工肺「ECMO」で治療中

Getty Images

ザ・ドリフターズのメンバーでタレントの志村けん(70)が「新型コロナウイルス」に感染し、緊急入院していたニュースは、「東京五輪開催延期」の裏で、芸能界に大きな衝撃を与えている。

志村けん 新型コロナウイルス感染で入院中

大手在京スポーツ紙3紙が25日、一面で一斉に報じた。が、その報じ方も「症状は重篤ではない」とするスポーツ報知に対して、スポーツニッポンは「病状は深刻」とした上で「人工呼吸器をつけて治療を行なっている」「楽観視できる状態ではない」とするなど、正反対の書き方をしていた。

所属事務所も混乱しているのだろう。メディアへの対応が鈍く、当初は「会見を開くらしい」「FAXで説明するだけらしい」と、曖昧な情報が出回るだけだった。「ハッキリした情報が掴めない」と嘆く夕刊紙記者もいたほどだ。

そんな中、所属事務所はマスコミ各社に経過報告のFAXを送付した。それによると、

3月17日 倦怠感の症状があったため自宅静養(発症日)
3月19日 発熱。呼吸困難の症状が出現
3月20日 訪問診察をした医師の判断により、都内病院に搬送。重度の肺炎との診断を受け、入院
3月23日 新型コロナウイルス検査陽性が判明
3月24日 保健所による調査が行なわれ、発症日と濃厚接触者の特定が完了

「70歳を迎えても多忙なスケジュールで、周囲には体調を心配する声があったことは事実です。4年前には肺炎で入院していましたし、さらには肝臓にも持病を抱えていました。深刻であることは確かです」(前出の夕刊紙記者)

多忙な大御所 映画撮影も控えていた

志村は芸能界の中でも〝売れっ子〟の一人。テレビ番組も「天才!志村どうぶつ園」(日本テレビ)や「志村でナイト」(フジテレビ)などの冠番組を持っているばかりか、未発表ながらNHK朝の連続テレビ小説「エール」にも出演が決まっていた。

それだけではない。今年は山田洋次監督(88)の最新作で初主演映画(菅田将暉とのW主演)となる「キネマの神様」(12月公開)の撮影も控えていた。

「映画の撮影は3月24日にクランクインだったようですが、志村のダウンで延期になりました。ただ、クランクイン前の打ち合わせなど準備もあったはずなので、映画関係者への感染拡大も十分に考えられます。いずれにしても映画公開に大きな影響を与えることになりそうです」(映画関係者)

テレビ局も対処に頭を抱えている。当然ながら番組制作会社のスタッフから共演者に至るまで感染していないかチェックが必要となってくる。放送関係者は言う。

「芸能界から志村けんという大物タレントの感染者が出たことで、制作現場は一気に深刻さが増したことは確かです。と言うのも、制作スタッフはマスクをしたり、手洗いをしたり最低限の注意はしていますが、いざとなるとスタジオは慌ただしく動き回っているし、出入りも多いので、どうしても緊張感が薄らいでいましたから。

放送では、視聴者に対して感染に対して注意喚起を呼びかけていながら『自分たちだけは大丈夫』なんて思っていたはずです。しかし今回、志村さんへの感染が分かったことで、さすがに制作現場のスタッフは青ざめていると聞いています。本来なら志村さんの番組で使用した収録スタジオや楽屋は一時、閉鎖をして消毒をしないと危ないと思いますけどね」

講演キャンセルでもギャラ請求のコメンテーター

新型コロナの感染拡大に対しては、先月末からスポーツや文化イベント、コンサートなどは自粛や中止、延期が〝要請〟されていることは周知の通りだ。テレビのワイドショーなど情報番組も「今、最も視聴率のアップが見込まれる出来事」(制作スタッフ)ということもあって連日、この問題を取り上げ、専門家やコメンテーターは競って感染拡大への対処や対策を訴えてきた。

ところが、これは一例ではあるが、そのような情報番組のコメンテーターの認識の欠如を示したことが起こった。

「実は、ワイドショーに出演しているAさんを招いて、講演会を企画していたのです」

と言うのは、宮城県内のイベント企画会社の担当者。

それが開催を前に「政府からの自粛要請もあったので、仕方なく講演会を中止することになったのです。そこで、その旨をAさんに連絡したところ、いきなり『中止は、そちらの事情で自分には関係のないこと』と言われ、キャンセルは出来ないと公演ギャラを請求されました。正直言って驚きましたね。

確かに、自粛や中止は要請なので、どうするかは私たちの判断でしょうが、万が一、講演会を行なって批判されるのは私たち。しかもAさんにとってもプラスにはならないと思うのですが…。いずれにしてもテレビのコメンテーターをやっていても、実は感染拡大のことなんてどうでも良くて自分のことしか考えていないことが、よく分かりました」

ちょっと極端な例だったかもしれないが、これが現実なのかもしれない。

マスコミに広がるコロナ感染 対策は

報道では志村の感染を「国内の芸能人では初」としているが、実際には「気づいていないだけの感染者は多数いる」(芸能関係者)ことは誰にでも想像がつくことだろう。

「芸能プロダクションは、人を扱うのが仕事だけに当然、神経を使っていますよ。ただ、万が一でもマネージャーを含め、所属タレントの中で感染が出た場合、経営にも大打撃を受けるので、よほどのことではない限り情報が出ないように押さえてしまう可能性がありますね。しかし、ここまできたら、さすがに何か起こった場合の対応策だけは考えなければなりません。とは言っても、対処の仕方なんて簡単には見つからないとは思いますが」(週刊誌の芸能記者)

大手通信社の「共同通信」でも、芸能ニュースを取材する委託の男性カメラマンが新型コロナに感染していることが分かっている。3月9日に発症してから陽性と診断されるまで5日間、現場で取材していた。男性がどこで感染したのか不明なだけに、ここでも感染の拡大が気になるところだ。

ちなみに、志村は病院を転移し「ECMO(エクモ=体外式膜型人工肺)治療」を行なっている。これは肺に変わって血液内に酸素を供給し、二酸化炭素を除去する装置で「命の危険がある重症患者を救う手段として期待されている治療方法」なのだとか。

いずれにしても1日も早く回復してもらいたいものだが、

「発症前にタレント仲間と飲んでいた情報や、ガールズバーで感染したのではないかとの情報も出ています。ただ、芸能人は公人でもあるので、感染源がハッキリしているのであれば、ある程度の感染ルートは明らかにすべきだと思いますけどね」(芸能関係者)

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