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新型コロナ 日本の現状

前回の投稿から9日経過しました。

その後、日本国内では一見大きな変化は見られず、専門家会議も「引き続きもちこたえている」というコメントを残しています。

しかしながら、世界の様相はこの9日のうちに大きく変わりました。

イタリアでの感染爆発は以前からですが、この感染がヨーロッパ全土に広がったこと、またアメリカでも万単位の感染者が確認されています。

私個人として特に印象的だったのが、フランスの方向転換です。

以前の記事でフランスの動向に注目としましたが、そこから1週間もたたないうちに、フランスでも全校休校、ついには全土外出禁止の非常事態にまでなりました。

当初日本よりもさらに緩い、経済活動とのバランスを取った政策をしていたフランスがこの状況です。

当然、陸続きのヨーロッパでは多くの感染者を出している国との人の移動は日本とは比較にならないほど多いのでしょうが、緩い政策を続けている日本のことを考えると、このフランスの経過は非常に不気味です。

先日、NHKで放映された番組↓の中でクラスター対策班のトップが、

パンデミックとの闘い

「(大都市で)リンク(感染経路)のわからない患者が出だしたら終わり」

という発言を3月中旬頃にしています。

この「終わり」というのは、「感染拡大を防げない」という意味でしょう。

感染経路が分からない陽性者が出るということは、それは氷山の一角を意味するからです。

把握できていない感染者がその裏には何倍も何十倍も、下手すると何百倍もいてもおかしくない。

実際、3月下旬の今の状況はどうかというと、連日東京では最多の感染者数が報告され、そのうち半数以上が感染経路不明となっています。

「いつ何が(感染爆発が)起きてもおかしくない状態」

「私たちと一般の人たちの間の危機感には大きなギャップがある」

という言葉が日本の大都市、特に東京や大阪などの状況を反映しています。

すでにクラスター対策班では制御できないほどに、市中に感染は広がっていると考えるべきと私は思います。

一時期より警戒が緩み、K-1やアイドルの地下密閉空間でのライブが行われるなど、世界各国の状況を見れば、日本だけが”狂気の沙汰”としか思えないことをしている。

”十分に対策をした”と興行側が主張したとしても、それで感染が防げるほど甘くはないはずです。

先日のニュースでは、十分な感染防御対策をして対応にあたっているはずの専門のベテラン医師ですら感染しています↓
新型コロナ患者対応にあたっていた医師の感染

当直医として新型コロナ患者に対応した若手医師の感染も報道されました↓
当直中の対応で感染

”感染は落ち着いた”、もしくは”警戒するのに疲れた”という感覚が広がっているように感じます。

しかし、現実には、都市部で感染は拡大しています。

東京都のデータを見ているだけでもそれは明らかです↓
都内の最新状況

まだまだ少ない検査数ですが、少しずつ新たに発見される陽性者数は連日増えています。

関東全域が同様の状況にあってもおかしくないと考えたほうがいいでしょう。

専門家によっては、「日本は欧米と違って早くから対策できたから感染爆発が防げている」という太鼓持ちのような発言をする方もいるようですが、それが事実だとしても、今現在水面下で感染が広がっていることには変わりないと思います。

現在、日本の検査数は東京では1日100件前後の検査、地方では10件前後、と検査数も特に大きくは変化ありません。

感染が水面下で広がっていたとしても、この検査数では陽性確認者数はそう増えません。

現場でこの1週間を見ていて、医療機関の意識や対応は特に大きく変わっていません。

特に重症者が増大した場合の準備がなされている感じも一般病院には伝わってきません。

非常に不気味です。

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