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英家電ダイソン、人工呼吸器を開発へ 新型ウイルス対策

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クリスティーナ・クリドル、テクノロジー担当記者

イギリスの家電大手ダイソンは、新型コロナウイルス対策として、新しいタイプの人工呼吸器を開発すると発表した。国民保健サービス(NHS)に供給する。

サー・ジェイムズ・ダイソン率いる同社は声明で、政府の支援要請に応えたと述べた。

ダイソンは、ケンブリッジに拠点を置く医療機器企業「ザ・テクノロジー・パートナーシップ(TTP)」と協業し、「有用で時宜にかなった製品」を開発すると説明。

「これは非常に困難な時間の制約の中で行われる非常に複雑なプロジェクトだ。我々はラボでの実験や臨床試験を含め、規制にのっとった医療機器開発を行ない、増産体制を敷く」

イギリスではこのほか、エアバスやロールス・ロイスなど十数社からなるコンソーシアム(共同事業体)が、既存の人工呼吸器2種を基にした製品の生産を目指している。

産業界では、ダイソンの新製品開発というアプローチは時間がかかりすぎるとの声もあがっている。

サー・ジェイムズ・ダイソン Getty Images

また、オックスフォード大学とキングス・コレッジ・ロンドンの技師や麻酔科医、外科医なども、共同で新しい人工呼吸器「OxVent(オックスヴェント)」の開発を進めている。現在、商業化されているモデルには劣るものの、製造が比較的容易なものを目指しているという。

開発チームはツイッターで、オックスヴェントは「シンプルで、力強く、効果的」と説明している。

https://twitter.com/OxVent/status/1241465371707793408

開発チームに所属するフェデリコ・フォルメンティ博士は、「現行モデルを補完するような新しい設計にすることで、需要に貢献できるだろう」と話した。

「企業はたった一夜では変われない。レーシングカーの部品を人工呼吸器には使えない。時間がかかるだろう」

このプロジェクトは政府からの返答待ちだという。

新しい人工呼吸器を設計し市場に流通させるには、通常2~3年がかかる。一方、NHSは数週間以内に、人工呼吸器が足りなくなると懸念されている。

グラスゴー大学で医用生体工学を教えるマリオン・ハーシュ博士は、「既存のプロトタイプを再生産することが、喫緊の需要に一刻も早く応えられる方法だろう」と述べた。

「当局による全ての規定をクリアする必要はないかもしれないが、規制そのものはきちんと機能すべきだ。しかし長期的に見れば、選択肢が1つ以上あるというのは重要なことだろう」

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