記事

トヨタとNTTが相互出資2000億円、スマートシティーの世界展開も視野


[東京 24日 ロイター] - トヨタ自動車<7203.T>とNTT<9432.T>は24日、スマートシティー事業で継続的な協業関係を構築するため、資本業務提携で合意したと発表した。次世代をにらんだ互いの技術を持ち寄ってスマートシティの基盤構築を進め、世界展開も視野に入れる。

トヨタの豊田章男社長は同日の会見で、社会システムの中で自動車を上手く活用できるのがNTTだとし「NTTとの提携は必要不可欠で必然」と述べた。CASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)の流れの中で「モノサービスが情報でつながる時代に突入している」との認識を示した。同席したNTTの澤田純社長は「スマートシティの社会基盤を一緒に作り上げていく。これを東富士から世界へ広げたい」と述べた。

スマートシティ構想は、先端技術を活用して都市や地域の機能、サービスを効率化・高度化して社会課題を解決するほか、快適性や利便性など新たな価値を生み出す取り組み。

先行ケースとして東富士エリアのほか品川駅前でスマートシティの基盤を実装し、その後はほかの都市へと展開する考え。

トヨタは、トヨタ自動車東日本の東富士工場(静岡県裾野市)跡地に実験都市を開発する構想を進めており、21年初の着工を目指している。NTTは、国内外でスマートシティの実証実験に関わってきた知見を生かし、自動運転に必要な通信インフラなどで参画する。

相互に4月9日付で総額2000億円の普通株式を取得する。NTT株に対するトヨタの所有割合は約2.07%、トヨタ株に対するNTTの所有割合は約0.90%となる。NTTの澤田社長は「長期に互いが組み合っていくことの証明」と話した。

スマートシティを巡っては、海外の大手IT企業も取り組みを進めている。NTTの澤田社長はトヨタとの提携について「GAFA対抗という意識は大いにある」と述べた。もっとも、今回の取り組みは排他的ではないとし「もちろんGAFAが一緒にと言うなら、是々非々で考える」(NTTの澤田社長)とした。トヨタの豊田社長はNTTとの提携では「使う人が幸せになるデータの使い方を考えていきたい」とし、両社が提携を通じてこだわっていくところだと説明した。

NTTは次世代通信技術として研究を進めている「IOWN」構想について、スマートシティで実験・研究する考えだとした。IOWNのフォーラムにも、トヨタが入る方向だという。両社はすでにコネクテッドカー(つながる車)の分野で実証実験など共同で進めてきた実績があり、関係強化を通じて次世代技術の開発を加速する。

今回の提携を通じてトヨタは、国内通信大手との提携関係を全方位に広げることになる。ソフトバンクグループとは18年に共同で移動サービス会社「モネ・テクノロジーズ」を設立。KDDIには12.67%出資しており、市販車向け通信分野などで連携している。

*内容を追加しました。

あわせて読みたい

「トヨタ」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    指原発言に賛辞ばかりでない背景

    文春オンライン

  2. 2

    新型コロナ流行で出生率に変化か

    BLOGOS編集部

  3. 3

    橋下氏が黒川氏処分への怒り代弁

    鈴木宗男

  4. 4

    海外流出防ぐ種苗法改正なぜ賛否

    ABEMA TIMES

  5. 5

    国別死者数に見るコロナの三極化

    木走正水(きばしりまさみず)

  6. 6

    訪日外国人客と踊った店主たち

    ヒロ

  7. 7

    SNSの中傷 今度はきゃりーに非難

    女性自身

  8. 8

    宣言解除なら東京はステップ1へ

    ABEMA TIMES

  9. 9

    元NHK記者が語る検察蜜月の事情

    ABEMA TIMES

  10. 10

    自浄能力? 支持低下の内閣に注目

    早川忠孝

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。