- 2020年03月23日 19:31
喫煙者の楽園だったパチンコ店が4月から禁煙に! 客離れは確実、業界に大打撃か
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もうすぐ、歴史が変わる。長らく愛煙家の楽園だったパチンコホールが原則禁煙となるのだ。そもそもなぜ、パチンコホールが全面禁煙となるのか。その理由は、この4月に施行される、改正健康増進法にある。
今後は公共施設だけに限らず多くの施設で禁煙というルールが適用されることとなり、パチンコホールも例外ではない。喫煙が可能なのは屋外の喫煙エリアか、もしくは喫煙室ぐらいになる。
全国のパチンコホールでは、今次々に施設内を改築して急ごしらえの喫煙ルームを設けているし、既に設置済みのホールもだいぶ増えてきた。(文:松本ミゾレ)
パチンコユーザーは「ほとんど煙草を吸いに来てるようなもん」
今日本で一番副流煙を浴びたいなら、パチンコホールに行けばいい。それぐらいパチンコユーザーの喫煙率は高い。パチンコ情報サイトP-WORLDによると、パチンコユーザーの喫煙率は54.7%(2018年)だという。
今、日本人の喫煙率は既に20%すら切っているので、かなり高い。しかし個人的には「あれ? もっと多くないか?」という気になるぐらい、パチンコユーザーって本当にずっと煙草を吸っている。ちなみに僕は煙草はやらないが、副流煙を長年吸い続けているので、きっと肺は真っ黒だろう。
もう間もなく遊戯中の喫煙は一切NGとなるが、これに危機感を抱いているのが、他でもないパチンコホールの関係者だ。
先日、5ちゃんねるに「ワイパチ屋社員、4月からの全国禁煙で客足が絶対に落ちると咽び泣く」というスレッドが立っていた。スレ主はパチンコホールを運営する企業の社員で、恐らく現場で仕事をしている様子である。
彼の勤務する店舗では、既に喫煙室を設置したということだが、ユーザーについては「ほとんど煙草を吸いに来てるようなもん」と評している。この言葉は別に悪気があってのものではない。本当に、そういうユーザーっているのだ。
実際このスレッドにも、愛煙家からの悲観的な声が寄せられている。いくつか紹介したい。
「パチでタバコ吸えないなんてほんま拷問やろな」
「『タバコ吸いに来てる』はマジやな。出玉規制とかよりよっぽど致命的や」
「大当たり消化しながら吸うのがええんやろ。喫煙所とかちゃうねん」
と、こんな感じの書き込みが色々と目につく。
また、スレ主が働くホールでは遊技台が満席になるとボーナスがもらえるのだという。今後は完全禁煙となって客足が遠のくことが予想されることから、ボーナスの遠のくことを残念がっている。ホール側としては、喫煙者を長時間台に縛り付ける煙草の効力が失われたことに、危機感を抱くほかないようだ。