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新型コロナウイルス終息で生まれる「ノーモア中国」

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■ミクロ経済学者としての「AI(人工知能)」

 新型コロナウイルスの感染拡大で、世界中の株式市場が暴落した。当初、全く我感ぜずだったニューヨーク市場まで急落することになり、それに連られる形で日本の株式市場も急落した。
 ここまでの鋭角的な急落チャートは滅多にお目にかかれないと思われるが、まさにオーバーシュートと呼ぶに相応しい。実体よりも大きく乖離したチャートを描いた原因は、AI(人工知能)任せの取引にあるのかもしれない。
 AIは感情が無い分、平常の株式売買では有利に働くことが多いが、こういった異常時には、感情が伴わないことが逆効果になってしまう厄介な代物なのかもしれない。

 当初、新型コロナウイルスのリスク判断が全くできなかったAIが、一度、そのリスクを認識すると、パニックに陥った人間以上に危険な行動に出てしまう。人間で言えば、我を忘れて投げ売りしてしまうという行為をAIが行えばどうなるか? その答えが今回描いた前代未聞の急落チャートに現れているような気もする。小さなリスクを避けるために躊躇することなく取った行動が、さらに大きなリスクを生んでしまうという矛盾。経済学で言うところの「合成の誤謬」がAIには理解できない。そういう意味で、AIはマクロ経済を理解できないミクロ経済学者であるとも言える。個人の利益を最大化し、個人のリスクを最小化することには長けていても、そういった行動が全体(マクロ)としての経済を悪化させるということが理解できない。

 今回の新型コロナウイルス事件によって、世界中では2つの大きなリスクが顕在化した。1つは、もちろん、中国と深く関わることによるグローバルリスクであり、もう1つは、人間生活をAIに任せることのリスクとも言えるだろうか。そして、そのAIの最先進国というのが、これまた中国ときている。まさに、中国リスクがダブルで顕在化した事件、それが新型コロナウイルス事件だったとも言える。

 世界中の人々は、まるで国交を断絶するかの如く、表面的な意味では反グローバリズムの姿勢を見せているが、今回の事態が収束した後には、「ノーモア中国」という思想が世界中を席巻するかもしれない。

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