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全国「犯罪多発ランキング」自転車盗難ワーストは東京・蒲田

 春の引っ越しシーズンがやってきた。引っ越し先を選ぶ際に、当然気になるのは、“街の治安” だろう。だが、同じ市区町村の中でも、地区によって雰囲気がガラッと変わるところも多く、街の治安は「住んでみないとわからない」というのが実情だ。

 そこで本誌は、「町名・丁目」にまで踏み込んだ、28万件におよぶ詳細な犯罪発生件数のデータを収集した。対象は、2016年の「官民データ活用推進基本法」施行をうけて、各都道府県警察が公開している、2018年に発生した窃盗事件の一覧だ。

「ひったくり」「車上狙い」「部品狙い」「自動販売機狙い」「自動車盗」「オートバイ盗」「自転車盗」という7種類の窃盗事件について、発生した日時や場所、管轄などの詳細な情報が記されている。

 本誌は、このデータをもとに、自転車窃盗事件の発生件数を独自に集計し、身近な犯罪が多発する “危険な街” をランキング化した。

「僕は自転車を持っていないから関係ないなあ」と考える読者も多いかもしれないが、元神奈川県警刑事で、犯罪ジャーナリストの小川泰平氏(59)は、こう警鐘を鳴らす。

「自転車泥棒のような軽微な犯罪を放置すると、やがて凶悪犯罪に繋がります。犯罪学では、『割れ窓理論』という理論がよく用いられます。『建物の窓が1カ所壊されているのを放置すると、誰も注意を払っていないという印象を与え、やがてほかの窓も壊される』という理論です。

 それが自転車泥棒にも、あてはまるんです。いまの自転車は、通常の鍵とチェーンロックをダブルでつけるのが、当たり前になっています。そんな時代に、簡単に盗まれてしまうということは、所有者が自転車をきちんと管理していないという証拠。

 さらに、しっかりとした防犯設備のある駐輪場が整備されている地域であれば、自転車は盗まれにくいです。つまり、自転車の盗難が多いということは、所有者を含めた地域全体での防犯意識が低いということを表わしています。

 そのような場所では、やがて空き巣が発生し、強盗事件などの凶悪な犯罪まで発生する可能性があります」

 たとえば、駅前に巨大な駐輪場がある街同士でも、自転車盗の発生件数には大きな差がある。自転車盗の多発地域は、治安悪化の可能性がある “危険な街” といえるのだ。

 自転車盗でワースト1位になってしまったのは、東京の「大田区蒲田5丁目」。警視庁広報課に問い合わせると、こう回答した。

「自転車を利用する住民が多い、という地理的背景があります。官民一体の盗難被害防止対策を重点課題としています」

 以下の関連リンクでは、「全国で最も自転車泥棒が発生している町のワースト100」と「47都道府県別のワースト5」をすべて公開する。あなたの近所は大丈夫?

写真・朝日新聞

(週刊FLASH 2020年3月31日・4月7日号)

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